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2010年6月15日 (火)

快挙!!はやぶさの帰還

 小惑星探査機「はやぶさ」が13日、日本時間午後10時51分ごろオーストラリア南部の大気圏に突入し、カプセルを切り離して使命を果たし燃え尽きた。その様子はインターネットでも中継されたそうだが、アクセスが多すぎて制限されたのだという。

 私は、リアルタイムでは見なかったが、NHKの番組で大気圏突入の映像を見た。光の航跡がパッと火の玉になって尾をひいて流れた。切り離されたカプセルの光としばらく一緒に流れた。現地で見たリポーターの話では、満月のように空が明るくなったそうだ。素晴らしい天体ショーであったようだ。

 朝日新聞の見出しには、「7年、60億キロの旅」と書いてあった。宇宙の距離から見れば近距離なのだろうが、地球の距離からは想像もつかない長い距離である。

 途中、さまざまなトラブルやアクシデントに見舞われたが、宇宙開発研究機構の努力によって帰還することがきたのは大変喜ばしいことである。

 それにしても、対象の小惑星イトカワは全長500mほどで、地球と火星の軌道を横切るように公転しているのだという。そんな小さなターゲットに向けてはるばると飛んで行き、着地し、また地球に帰還するというのは何という素晴らしい技術であろうか。それを成し遂げた宇宙開発機構に敬意を表したい。

 「はやぶさ」は、「はやぶさ君」というニックネームでファンに親しまれたそうだが、途中の困難を乗り越えて戻ってきて、自らは燃え尽きてしまったというところに、無生物ではあっても命ある生物を重ねて見ているのであろう。壮大なロマンを感じさせる快挙であった。

 Hayabusa hover.jpg

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