本当のことは誰にも分からないというのが本当のこと
ギリシャの財政危機に端を発してユーロが値下がりし、世界に大きな不安を引き起こしている。ダウは4日に312$も急落し、週明けの7日にさらに110$も下げた。その影響で日本の株式市場も大きく下げた。
8日のダウは+110$ほど上げて終わったが、9日の東京市場は98円下げて終わった。
7日朝のテレビ東京の経済ニュースによると、調査会社が「どうしてこんなに下がるのか」というアンケートをとったそうだ。それによると、「一時的な混乱」という答えが40%余りで、「ギリシャ問題」が2番目になっていたが%はぐっと少なかった。
コメンテーターは、「本当のことは誰にもわからないのですよ。エコノミストやアナリストは何か答えを見つけなければならないので、こじつけているだけです。」と言っていた。それを聞いて、私はそのとおりだろうと納得した。
サブプライムやリーマンショックのような特別のことはまさにそれが原因で株価が下がるが、それ以外の日常の動きでは、本当の理由は分からないというのが本当のことだと思う。
ケインズが、「株は美人投票だ」と言ったことは有名である。また、以前にも書いたアメリカのノーベル経済学者は、「株は、運だ」と言った。
専門家と称する人は、罫線(チャート)を分析したり、ファンダメンタルズがどうのこうのと言ったり、地政学的リスク(最近では北朝鮮の動き)と言ったりしているがそれが当たっているかどうかはわからない。
リーマンショックの前までは、テレビ東京経済番組に何人かのアナリストが出演して株価の動きを予測していたが、当たったことは余り無く、私の記憶では、40%以下で、とうとうとうみんな首になってしまった。それ以後、株価の予想はしなくなった。
チャートを見たり、ファンダメンタルズを研究したりなどして株価の動きが予測できるものなら、それが出来る人は儲かってしょうがないであろう。
リーマンショック以前に名をはせた投資家や本を書いて儲けた人たちで退場した人もたくさんいるようだ。
株なんて所詮、「勘と運と祈り」だと誰かが言っていたが、その通りだと思う。
ところで、先ほどのコメンテーターは、「どうしてこんなに下がるの?」と言い出したら、そこが底だと過去のデータから分かる。」と言っていた。果たして、ぼつぼつ底なのか?
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