ゲンをかつぐサッカー・ワールドカップ日本代表
朝日新聞によると、26日スイスへ向けて出発したサッカー・ワールドカップ日本代表チームはJALのジャンボであった。その操縦桿を握るのは、アジア最終予選で「負け知らず」だった中本洋一機長であった。
新聞の見出しには、「強運の翼でW杯へ」「勝率10割の機長日本協会ご指名」とある。
日本代表は、W杯アジア最終予選を4勝1敗3分けで勝ち抜いた。うち4戦にJALのチャーター機を使用した。中本機長が乗務したのは、
2008年バーレーン戦、カタール戦
2009年のウズベキシュタイン戦
で、いずれも勝利をしたのだという。
この強運にすがろうと、日本サッカー協会は今回のフライトで、中本機長の乗務をJALに打診し、OKを得たのだという。もちろん、中本機長乗務の機を利用して負けたことも2回あるそうだが、「今回の代表チームとは相性がよい」と期待をしているのだと言う。
これを読んで、奇妙な感じを受けた。それは、ゲンをかつぐことである。スポーツでも、勝負事でも、ゲンを担ぐことは日常茶飯のことであると言えばそれまでである。例えば、プロ野球でも、毎年開幕前には神社へお参りに行きお祓いをしてもらう。相撲取りは、髭をそらないということはよくある。
イチローでさえ、ダグアウトから球場に出るとき、踏み出す足を決めているのだと言う。バッターボックスでバットを回転させるのも同じことである。
しかし、個人はともかくとして、野球チームやサッカーチームが集団でゲンを担ぐというのはどういうものか。
勝てば問題ないが、負けた場合は、どう考えるのであろうか。おそらくフライト以外にもいろいろゲンを担ぐことをしているのではないかと推察する。どんなゲン担ぎをしたのか知りたいものである。
W杯で勝ち進むのに大事なことはゲンを担ぐことではなく、それまでに練習したことを十分に発揮して全力で戦うことである。神頼みではいけない。
プロ野球には12球団あるが、優勝するのは、リーグで一チームだけである。他のチームは神様に見放されたことになる。かつて巨人が9年連続で優勝したことがあったが、それは神様が巨人だけを贔屓にしたからであろうか?そんなことを言ったら巨人に失礼である。
W杯には世界各国の代表が集まるが、キリスト教、イスラム教、その他いろいろな宗教の代表が集まるわけだが、どのチームもきっとそれぞれのゲンを担ぐに違いない。
W杯は、裏ではゲン担ぎの大会でもあることになる。誰かW杯参加チームのそれぞれがどんなゲンを担いでいるのか調べてくれないものかと思う。さぞかしおもしろいことであろう。
日本代表には一つひとつの試合に全力を傾けて頑張って欲しいと思う。
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