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2010年5月21日 (金)

最高の時期は今と言えるように

 昨日のblogで引用した「笑って老いを楽しもう」(渋谷昌三著、ぶんか社刊)は最初手に取ったとき全く期待していなかったが、読み始めてみると、所々にハッとすることが書いてあり、参考になった。それにこの著者は、文章が大変分かりやすく、やさしくて読みやすい。

 これも同書からの引用をもとに書く。

 P.22の見出しは、「いつでも今が最高のとき」である。そこには、アメリカの元大統領のジミー・カーター氏の言葉が紹介されている。

 カーター元大統領は、「最高のときはいつでしたか。」と聞かれて、すぐに「今が最高の時期です。」とこたえたそうだ。最近の私のblogで紹介したことがあるが、ダライ・ラマも同じことを答えている。

 いつでも「今が最高」と言えるように人生を送れたらよいと思うのは私だけではあるまい。人生には、毎日、毎時刻、いろんなことが起きてくる。幸せを感じる刻もあれば、次の瞬間に悩ましい思いに襲われる刻もある。

 私のような凡人は、そうありたいと思っていても、常に「今が最高」とはなかなかいかない。

 人を苦しめることや悩ませることは、避けて通ることができないし、どうしようもなくて途方に暮れることもある。だから釈迦は、その事象をしっかりと見極めて諦めることを説いたのだが、理屈では分かっても実際はなかなか難しいことが多い。

 同書では、老いを楽しむために、二つの考え方を紹介している。

 一つは「サクセス・エイジング」(幸福な老い)で、歳をとることによって取り巻く社会環境や自分自身の心や身体状況も変わるが、そうした変化を上手に捉えて適応していくことで幸せに老いようというものだという。

 もう一つは、「プロダクティブ・エイジング」(生産的な加齢)で、老いという事実を積極的に捉えて、社会の中で生産的に生きていくという考え方だという。

 つまり老いをマイナスとして諦めたり、元気を失ったりするのではなく、正面から受け止めて、よい面を見て積極的に生きていくことが大事だということである。それには「今が最高」と言えるような生き方をするということなのだ。

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コメント

確かにいつでも今が最高の時!と感謝しながら生活できるといいのですが、そうはいかない日々が多いです。私も母親の生きている時に一緒にお寺のお話を聴きに行きましたが、母はお寺のお話が好きでしたが時々子供である私にもよく仏教用語等を引用して因果応報とか縁と言う言葉を私にもわかりやすく実際の生活で起こった事実でわかりやすい言葉で話してくれました。今では懐かしい思い出となり私の脳のどこかに沁み込んで時々脳の引き出しから出てきます。

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