日本国民の幸福度は6.5
《内閣府は27日、初めて行った日本人の「幸福度」についての意識調査の結果、10段階評価で平均6・5点だったと発表した。
「幸せ」と感じている割合は男性より女性の方が高く、高齢者で低くなる傾向があった。政府は「新成長戦略」の一環として、経済統計に表れにくい国民の満足度などを測る指標の開発を急ぐ。
調査は無作為抽出した全国の15歳以上、80歳未満の4000人を対象に実施。73%の2900人が回答した。
とても幸せを10点、とても不幸を0点とし、「どの程度幸せか」を尋ねた。同様の調査を行っている欧州28カ国の平均は6・9点。トップはデンマーク(8・4点)で、北欧の国々や英国(7・4点)、フランス(7・1点)などが高い。日本は東欧諸国やロシア(6・0点)は上回った。
日本では、8点をつけた人が20%で最も多く、次が5点で19%。分布は、この2つを山としたM字形になっており、幸福度が低いハンガリー(5・9点)などと似ていた。
男女別で、7点以上をつけた割合は男性が48%、女性は59%。年代別で7点以上の割合は30代の61%が最多。高齢者は70歳以上で44%、60代は51%と低かった。》(以上は中日新聞)
4月29日のNHKニュースのよると、デンマークの幸福度は8.7、二位がフィンランドとノルウェーでともに8.0、だったと思う。
この数字には出ていないが、ブータンでは国民の97%が幸せだと感じているそうだ。ブータンでは、物質的豊かさよりも精神的豊かさを大事にしているということである。それでGDPではなく、GDH(Gross Domestic Hapiness)が大事だという。
幸福度というのは、おかれた状況や考え方やさまざまな要因で人によって感じ方が違う。高度成長期にはまず金と物が豊かさを表すものとして求められたが、その後経済がダウンサイズして長く続く不況の中で人びとの考えかたが変わり、金や物に代わるものを指向する様になってきた。
地味婚、家族葬、自動車不要、海外旅行行かない、修理して使う、中古衣料を買うなどなど・・・。
かつては家庭もかえりみず深夜まで働く働き蜂がよいとされたが、今はほどほどの給料でも家庭が大事と考える人が増えているようだ。
幸福度6.5というのをどう評価したらよいのか?日本ではやはり雇用の不安定とか将来への不安とか給料が少ないなどが幸福度を下げているのだろうと思う。
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戦後の耐乏生活の反動で、高度成長時代に物質第一主義が蔓延し、それが経済大不況で、中庸に戻り土あるのでは・・・?と感じています。精神第一主義もどうかと思いますから中庸がいいのではと思っています。
投稿: らら | 2010年5月 6日 (木) 08時37分
人間の幸福度は私もGDHだと思います。
会社で高給を取っていた人ですが、52歳で会社をやめて、経済書の翻訳で生活しながらコム活動を始め、現在。年金生活ですが、事務所を持って、さまざまな問題に取り組んでいる方ですが、その人のブログで「お金が無くても困ることはない、温かい便りと共に様々な物産が届いて、旬のご馳走をいただく」社会の為に生き、恩恵を受け、幸福度はキッと高いと思います。
投稿: maron | 2010年5月 5日 (水) 23時31分
おっしゃるとおりで、幸福度は人によって違いますね。幾ら金があってももっと欲しいというのは、証明されています。ブータンは精神的な幸せが大事だとしています。かつての日本にもそういう時代がありましたね。
私などは、戦前から日本経済の全ての段階を敬虔していますから、その点は幸せだと思います。
投稿: らら | 2010年5月 5日 (水) 09時09分
幸福度を数値で表す時代になったのですね。幸福度なんて人によってさまざまですが、金銭感覚で幸福度を決める人と精神的安定感で決める人とでは又数値も違うと思うのですが・・・昭和40年代50年代の高度成長期の物が欲しいと車・冷蔵庫等の家電製品をどんどん買っていた時代の幸福度と平成時代になってパソコン・携帯等デジタル製品を買い求めるようになった幸福度とは又ちがうのでしょうか?ゲームに夢中の子供から大人の増えた現代の幸福度が6・5でしょうか?
投稿: 長谷部文子 | 2010年5月 3日 (月) 09時32分