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2010年4月26日 (月)

朝日新聞フロントランナー「きぼうのいえ」を読んで

 朝日新聞土曜日のbeのフロントランナーに出ていた「きぼうのいえ」を読んで感動した。東京の山谷で行き所のない人たちを受け入れて人生の最後を温かく見守り世話をする人を取り上げていた。その人は山本雅基さんと美恵さんというご夫婦である。

 先だって山田洋次監督の「おとうと」という映画で、笑福亭鶴瓶が演じる”おとうと”が最後に天王寺の民間施設に入り人生の最後を迎えるのだが、その施設のモデルになったのが「きぼうのいえ」だと知った。

 映画では、民間の小さな施設が夫婦で経営されていた。その夫婦の入所者に対する接し方がとても温かくいい施設だと思いながら見たのだが、あそこに描かれている人たちは、医師も含めてモデルがあったのは知らなかった。

 現実にあのような温かい施設が存在することをbeを読んで初めて知った。「きぼうのいえ」では、自分の人生に、どう片を付けたいのかという入所者の気持ちが優先されるのだという。確か映画でもそんな場面が描かれていた。

 「死も新しい生のかたち」だと雅基さんは言い、美恵さんは、「もう楽になっていいよ。来てくれて有難う。」と最期のときに言葉をかけるそうだ。どんな人でもきっと死をまっとうできるのだ。」と考えているのだという。

 「人手を尽くし、心をつくすことが最大の特長」なのだと雅基さんは述べている。だから年間千数百万円にもなる大変な赤字で経営は苦しいのだが寄付などで頑張っているらしい。

 新聞では、最底辺の人を食い物にして何億円も荒稼ぎをし、愛人に家を買い与えるような人非人もいるというのに、それとは真反対の素晴らしい心で経営をしておられるのだ。

 政府もこういう献身的な施設には補助をするとかして経営を助けてあげられないものかと思う。

 

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