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2010年4月27日 (火)

「バカはなおせる」という本

 八事のイオンにできた未来堂書店を覗いたら、「バカはなおせる」という題名の本が2種類山積みにしてあった。興味を惹かれたので手にとったら、いずれも著者は、久保田競元京大教授であった。

 私が40歳代の頃、久保田教授は犬山市にある京大霊長類研究所におられた。久保田教授自身ジョギングをしておられ、その体験を元に、確か「ランニングと脳」だったと思うのだが、走ることがどんなに身体や脳によいかということを書いた本を出された。それを買って読んでいい本だなあと思った。それをきっかけにジョギングを始めたのだが、それについてはblogにも書いたことがある。

 その他にも教授が書いた本を読み、一度我が研究会にも講演に来て頂きたいと思ったことがあるが実現には至らなかった。「てのひらの会」という養護教諭の研究会が教授を招いて講演会を開いたので聞きに行ったことがある。

 最近は、久保田教授についてマスコミでは出ないのでどうしたのかと思っていた。書店で著書を見つけたので。ご健在であることを知った。

 初めに出された「バカはなおせる」は4年前の2006年出版なので、新しいほうの続編を買おうかと思った。なぜなら脳科学の進歩は速いのでどんどんと古くなっていくと思ったからだ。

 しかし、パラパラとめくって読んでみると、その本には脳科学のことが分かりやすくまとめてあること、資料がまだ古くはなっていないことがわかった。何より買ってみようと思う気になったのは、第七部の「さらに脳をよくするために―こんな脳の本は信じるな―」というセンセーショナルな見出しであった。

 私は、これまでに脳関係の本をいろいろと読んできた。いつも疑いの眼で読んでいるのだが、どの本も自信たっぷりに書いてあった。とりわけよく読んだのは茂木健一郎氏の本である。彼は今でも次々に本を書いている。

 そういうこともあって、いったい信じてはいけない脳の本とはどんな本なのかを知りたいと思ったのだ。

 それについては次回に書くことにして、結論からいうと茂木氏のように次から次へと本を書くような人の本はよくないということだ。つまり、自分が研究したことを書くのではなくて、おそらくいろんな本や資料を読んでそれを元に啓蒙書のようなものを書いているからだろうと思う。

 茂木氏の本は、分かりやすいし、読者を惹きつける書き方をしているので一般向きではある。入門書といってもいいかもしれない。しかし、何冊も読むと飽きが来る。

 ”ひろさちや”を始め、茂木健一郎、医者の石原結実、勝間和代、最近では香山リカなど才能に任せて次々に本を書いている人がいるが、私の見たところでは内容の重複もあり、玉石混淆である。石原医師に至っては、体温と生姜だけで本を何冊も書いている。

 話が横道にそれた。脳についての本を読むならその道で専門的な研究をして世界の学会で認められた論文を書いた人の本を読むべしということである。

 ―つづくー

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