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2010年3月17日 (水)

山陽・萩・津和野旅行―②―広島

 福山サービスエリアでトイレ休憩をしたあと3時45分に出発し一路広島に向かった。添乗員の話では、広島には平和資料館の入館時間ぎりぎりに着くようであった。私は、広島の平和資料館を見ることも今回の旅行のメインの目的の一つであったので、少しでも早く着いて欲しかった。

 広島平和公園には17時に着いた。途中大田川にかかった橋を渡るとき、原爆ドームが川岸に立っているのが見られた。

 バスを降りて公園へ歩いて行った。「原爆ドームの写真はこの辺りから撮るといいですよ。」とガイドが叫んでいた。空はどんよりと曇っていた。

 平和公園を歩いて行くと火が燃えていた。形は両手の掌を表しているのだとガイドが言った。更に行くと原爆慰霊碑があった。「慰霊碑と火と平和資料館と原爆ドームが一直線上になるように設計されています。」とガイドが言った。素晴らしい設計だと思った。

 折鶴の碑を見た。今でもたくさんの折鶴が届けられているようであった。

 それから平和資料館に入った。17時20分ぐらいになっていた。18時閉館なので時間は余りなかった。中がどうなっているのか知らないので急いで見て回るより仕方がなかった。説明を読むのはポイントだけにして見て回った。妻が「以前に来たときには実物の展示があったのだけど・・・」と言った。それは第二部の展示館にあった。

 これまで写真やテレビや映画などで見た、原爆によって破壊された品々が展示されていた。ボロボロの服、ひん曲がった鉄製品、ガラス瓶、壁、仏像などどれも原爆の凄しさを物語っていた。原爆の生き証人であった。また、生き残った人が描いた被災当時の絵も展示されていた。

 私は、この歳になるまでまだ広島に行ったことがなかった。一度は行きたいと思っていたのだが、なぜか実現していなかったのだ。ただ、映画や写真や本やテレビや展覧会などで原爆のことには絶えず関心を持って見ていた。高校生の頃には「原爆ゆるすまじ」の歌が広がって、私もよく歌ったものであった。「ああ、許すまじ、原爆を、三度許すまじ原爆を、世界の上に・・・」の歌詞どおりに心の底から鎮魂と平和への願いの気持ちを込めて歌ったものだ。三度地球に原爆が落とされるようなことが絶対にあってはならない。

 アメリカに行ったときに、スミソニアン博物館で投下された原爆と同じ物を見た。大きな爆弾でこれが原爆かと思った。よくこんな残忍な兵器を作ったものだと思った。スミソニアン博物館にはナチスドイツのホロコストを告発したホロコスト博物館はあるのに、原爆の悲惨さを伝える展示はなく、原爆とエノラゲイが誇らしげに展示されていることに納得がいかなかった。

 つい先日、長崎の高校生がアメリカに行き、原爆の悲惨さを向こうの高校生に伝えたということをテレビで見た。アメリカの高校生も大人も原爆の被災については何も知らないだけなのである。だからノーベル平和賞を貰ったオバマ大統領にも是非日本に来て広島や長崎を訪れて欲しいものだと思った。

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コメント

千羽鶴は折り鶴の塔の下に収める場所がありますが、手続きは知りません。溢れるほど吊るしてありました。お嬢さんの平和への願いを込めた鶴も収められるといいですね。

 15年前に私が初めてタイに来た時に驚いたのは、会う先生たちがみんなヒロシマ・ナガサキを話題にすることでした。
 彼らは日本人とは、ヒロシマ・ナガサキなら共通の話題となると思っていたようです。原爆について知りたがりました。
 1998年にタイの先生をヒロシマに連れて行きました。しかし、私のタイで受けた感動よりも淡々としていて、タイに帰ってからその経験が十分には活かされませんでした。
 昨年、「はだしのゲン」のタイ語版をもらい、娘は一気に読みきりました。いま、タイの小学生に回し読みさせています。
 娘がおりづるを折っているので、いつかこれをヒロシマにもっていってつるそうね、と話し合っています。
 私の生きている間に、これが実現できるといいなと、夢見ています。

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