遅過ぎた毒入り餃子事件の容疑者拘束
メタミドボスという農薬が餃子に入って多くの中毒者を出した毒入り餃子事件は、中国政府が容疑者の身柄を拘束したということでやっと真相がはっきりとした。
それにしても、2年というのは長過ぎる。動機がありそうな従業員の数が多すぎたという説明だが、中国の警察の能力が低いのか、それとも政治的な意図があるのか。
最初は中国政府は、日本がやったのだ、中国は全く関与しないと言い張っていた。しかし、回収した餃子を中国国内で販売したことによって、中国国内でも多くの中毒者が発生し、やむなく認める方向に向かったようだ。
中国国内の中毒者も政府のやり方の犠牲者と言うべきである。もし、中国政府が日本の警察の捜査を信じて厳正に対処していたら、そのようなことは起こらなかった筈である。
中国政府は、餃子事件についての報道を規制した。だから国民は真相を知る事ができないでいた。今回の容疑者拘束についても、新華社が報じただけだと言われる。テレビも他の報道機関も黙ったままだというのだ。
中国では、3月の中旬に18項目の報道規制を強化したと朝日新聞に出ていた。食品についてもその中に含まれている。
餃子事件以後、日本では、中国からの輸入食品については買い控えが起き、輸入が激減した。その影響は今も続いている。
私は、以前には、中国の蜂蜜、落花生、餡、野菜などをよくかっていたが、事件以後は買わなくなり、最近餡だけ恐る恐る買った程度である。
食品店に行っても、中国の落花生や蜂蜜などは余り見かけない。やはり何となく不信感が残っているのだ。
知り合いの中国人に聞いたら、中国からの輸入食糧は買わないようにしていると言っていた。中国人でさえ自国の食品を信用していないのだ。
とは言っても、加工して他のものに混ぜられてしまえば分からないから、ハムなどの加工食品には中国からの輸入食品が入っている可能性がある。
麻生元首相だったか誰かが安いものを買うから悪いのだと言っていたが、安いものしか買えない人びとが増えているのだから、そういう言い方はよくないと思う。 年収200万円以下の低所得の人たちは、やむなく安い物を買っているのだ。
いずれにしろ、餃子事件をきっかけに、食品について見直すよい機会になった。その後、日本でも消費者を欺く商法が多く摘発されたが、これからも注意していかなければ、また誰かがやり始めるであろう。
それにしても、「容疑者拘束」とはなんだろう?なぜ「逮捕」しないのか?この時期の発表といい、裏に中国政府の政治的意図が隠されているのではないか。
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韮が自生しているのがいいですね。我が家も、餃子は妻が自分で作っています。私は、酢醤油にラー油と辛子を併用するのが好きです。大皿に一皿は食べますよ。
投稿: らら | 2010年3月31日 (水) 20時14分
餃子は何時も手製です。 庭に韮が自然はえしていますので、韮をこま切れにしてひき肉、ニンニク、韮、などよく練ってかわに包みフライパンに油を引き焼いて水を振り、かわが透明になれば皿に移せば出来上がり、出来立てを、酢、醤油、ラー油を混ぜ合わし、辛子も添えてつけながらフーフーと熱々を食べます。
投稿: maron | 2010年3月31日 (水) 13時19分