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2010年2月26日 (金)

「葬式は、要らない」を読んで、―⑦―直葬がいい

 遺体の処理については、「墓地、埋葬に関する法律」で定められているのだそうだ。大事な点は、①死亡後24時間経過後埋葬もしくは火葬をすること、②火葬は火葬場で行うこと、③埋葬は墓地以外では行ってはならないこと、だという。

 葬式は、習俗もしくは慣習であって、法的には葬式をしようとしまいと自由であるという。私は、これまで10回ほど葬儀に関わってきたが、葬式はすべきものだと思い、疑ってもみなかった。「葬式は、要らない」を読んで、そのことを初めて知った。

 この本によると、葬式無用論は昔からあったそうだ。日本で最初に葬式無用論を唱えたのは自由民権運動家の中江兆民で、1887年(明治20年)のことであったという。彼が亡くなったとき遺体は解剖の後、遺言通り火葬場に送られた。

 NHKのドラマでも取り上げられた、白州次郎は、死ぬ5年前に「葬式無用、戒名無用」と遺言したのだという。そして、遺言通り葬式も告別式も行わず、遺族が集まって酒盛りをしただけであったそうだ。(P.22)白州次郎ほどの人物であれば、青山斎場で政財界の人びとを集めて盛大な葬儀が営めたはずである。それをしなかったというのは大したものである。

 バブルがはじけて、日本経済も不況に陥って久しい。その過程で結婚式の簡素化が広がったが、一方葬式も簡素化が広がりを見せていると言われる。

 「直葬」というのがそれである。(読み方はチョクソウなのかジキソウなのか。仏教では後者だというが)(p。31)これは、亡くなった後、遺体を霊柩車などで自宅に運び安置して、近親者だけで通夜を行い、火葬場に運んで火葬をして終わるというものである。東京では20%が直葬だという。(P.32)

 東京でケアマネージャーをしている娘が言ったいたが、そういう簡単な直葬は数多く見て来たそうだ。

 私も、直葬がいいと思っている。近親者だけで棺おけの前で私の好きな酒でも飲みながら私の生前の悪口を語ってもらえばよいと思う。お経など要らないし、戒名も要らない。墓はあるからそこに本名を刻んでもらってもよいが、自宅に写真を飾って偲んでもらうだけでもよい。

 無駄な金を無駄な葬式に使うことはない。浮いた金をユネスコなどに寄付してもらうのもよい。

 これまで世間体から寺院、葬儀屋の言うなりになって高額な費用を使って葬式をするのが当然と考えられてきたが、経済不況を機に葬式のあり方が変わってきたのはよいことだと思う。

 遺骨の処理についても、散骨とか樹木葬とか共同墓とか新しい試みがみられる。以前にも書いたと思うのだが、チベットの鳥葬とかゴビ砂漠の砂漠の土に帰るやり方が自然でいいと思う。

 「葬式は、要らない」は、葬式について考えるよいきっかけを与えてくれた。

 葬式は、要らない (幻冬舎新書)

  

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コメント

 自分の葬式だけは自分で見ることができません。今のうちにこうして欲しいという希望を伝えておくか、遺言に書いておくのがよいでしょうね。

葬式について考えるヒントをたくさん与えてくれる本だと思います。私も自分の葬式も含めて考えをまとめるきっかけになりました。

私の家のすぐ近くにも斎場が出来ました。イベントに行ったことなどもありますが、斎場側が集まった人々にまず遺影写真を用意しておく事と日ごろからエンディングノートを用意しておくとよいとノートをもらいました。集まった人々に法事の時の仕出し屋さんも施設と提携していると立派なパンフまで出して、今の時代の凄さを見せ付けられました。私は準備しても子供の無い家庭なので
遺言だけは沢山財産でも入れば書けば良いのでは・・・とのんびりしていましたが戒名と葬式のやり方ぐらいは書いておかないと誰かに迷惑がかかりますね。

最近、私の家の近くに二つも斎場ができました。
ビジネスとして、葬祭業が注目されているようです。
以前出席した葬式では、斎場によるいろいろな演出がなされていて、不自然さを感じました。
しかも葬式にはたくさんのお金がかかり、葬式とは何だろうかと疑問に思っていたのですが、「葬式は要らない」の本が、いろいろなな疑問に答えてくれました。同感できることがたくさんありました。紹介ありがとうございました

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