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2010年2月13日 (土)

占いがブームだというが・・・

 先日のメーテレニュース”UP”で、今占いがブームになってきていると報じていた。それによると、以前は、占いをしてもらいに来る人は女性が多かったが、最近は、20代、30代の男性も増えてきているのだという。世の中が不安定で職もままならないので、占い師に相談をする人が多くなったのだそうだ。

 占いがブームになって、占い学校ができ、そこで学んで占い師を目指す人も多いのだという。また、商店街の中には占いを取り入れて活性化に成功したところもあるという。大手企業に勤めていて脱サラで占い師になり成功した人も紹介していた。

 インターネットの占いも盛んで、中には各種の占い師を100人も揃えてどんな要求にも応えているところもあるのだとか。

 コメンテーターは、不況になり生活不安が増すと占いが盛んになるのだと言っていた。

 私は、占いを信じないし、自分から占ってもらったことは一度もないが、他人が勝手に占ってくれたことは何度もある。

 子供の頃、近所のガラス屋のおじさんが私の顔を見ると出世すると言った。

 40代の終わりに大徳寺の大仙院に行った時、和尚が私の顔を見て、「あんたは出世する。」と言った。

 しかし、どちらもはずれであった。

 金運について、言われたこともある。一人の占いを趣味とする女性は、「貴方には金運がない。」とはっきりと言った。別の女性で字で占うという人も私に字を書かせて、それを見て、「貴方は金運がない。」とはっきりと言った。

 はっきりと言われると余りいい気がしないが、これは悔しいが当たっている。金を失うことはよくあっても、儲けることには縁がない。今年になっても自動車や他のことで20万円以上失っている。

 それに勝負運も全くないから、籤運がなく、若い頃にやったマージャンでも負けてばかり。パチンコもそうであった。

  妻についても2人の人から言われたことがある。一つは定年真近に大徳寺の大仙院に再び行ったときのことである。テレビ出演でも有名な尾関師がいて、彼が書いた「大安心」という本にサインをしてもらったときに、「定年後、奥さんを大事にしなさい。そうすれば生活に困ることはありません。」と言った。妻は収入がないから怪訝に思ったが、食っていけるのならいいかと思った。

 2回目は、定年後のことである。ある占いもするという男が、「奥さんをすぐに離婚しなさい。運が開けてきます、」と言った。理由は言わなかった。ずいぶん失敬なことを言う奴だと思ったことだ。

 その後10年以上、尾関師が言ったとおりこれまでのところ何とか食って生活することはできている。

 昔から当たるも八卦、当たらぬも八卦という。確率としては50%である。子供の頃、祭りの出店で山ガラを訓練してお御籤を売っている人がいた。山ガラが引いても同じなのだ。

 占い師は、もっともらしい理屈をつけていうのだが、言ったことにはどこか思い当たることを入れていると言われる。だから何か一つが当たっていると、それを信じてしまうのだ。そういう話しかけの技術はちょっと考えれば誰にでも習得できる。

 明治時代によく当たるという評判の占い師がいた。占う部屋はそれらしく威厳を持たせ、身なりもそれらしくしていたことはもちろんだが、当たる秘密は他にあった。彼は、予め弟子に依頼者の面接をさせていたのだ。そこで知りえたことを秘密の方法で占い師に伝えていた。依頼者が部屋に入って行くと、顔を見ただけでぴたりと悩みを言い当てたのだ。「座っただけでぴたりと当たる」を地で行ったのだ。

 現代はコンピューターや情報機器が発達しているから、それを使えばもっと簡単に当てることが可能であろう。

 私は大学生の頃、当時テレビなどで売れっ子であった浅野八郎氏の書いた占いの本を読んだことがある。それは筮竹を使う中国の古来の占いを10円硬貨を使って行うというものであった。陰陽を使ってやるのだから何も筮竹でなくても硬貨だっていいのだ。ただ、出たことを読み取るために記憶しておくことが大変なので諦めてしまった。

 今でも覚えているのは、大吉は「上り詰めた龍」だから、下がるしかないということや、大凶は底だから次は必ず上に向かうということなどである。また、占い師は自分のことは占えないとも書いてあった。

 細木数子のように、占いでテレビに出て、もっともらしいことを言っている占い師が後をたたないが、テレビような公共の場に占い師を引っ張りだして視聴率さえ稼げばよいというのは止めるべきである。

 占いに頼りたい人は金を出して占い師のところに行けばよいのである。ただ、責任ある地位にある人が占いに頼ってもらっては困る。有力な政治家の中にも占い師に判断を仰いだという人が何人もいるらしい。鳩山首相の奥さんも何やらそんなものに頼っていると週刊誌に書いてあったが・・・・。

 最後に、あのトヨタ自動車の初めての社外社長を勤めた石田退三氏のことに触れておこう。彼の自伝によると、彼の旧姓は澤田で、この組み合わせの名前は最悪でろくなことがないと言われたそうである。ところが長じて近江の石田家に養子に入って石田と姓が変わったら、そこからは困難も打開できてうまく行って最後にはトヨタの社長にまでなったというのだ。石田氏は、占いを信じていたようだ。

 最悪の姓名でも出世したのは、最初の名前を占っ人が能力がなかったのか、それとも占いはそんなものなのか、どちらかだと思うのだが、私は、占いはいい加減なものだと思っている。

 

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コメント

maronさんはいいことばかり言って貰えたのでいいですね。少なくとも100歳まで元気で生きられますよ。羨ましい。

私も貴方と同じで、占いに興味はないのですが、4回声を掛けられ勿論無料ですが、占って呉れたことがありますが、最初は辻占い師で、貴方は掌中に珠を持っていて一生困らないと言われ、次は電車の中で占いの学校へ行っていて、四柱推命と手相でとても良いと言って呉れ、3回目は知人で、悩んでいる人々の相談に乗ってあげていて看板もとっている人ですが、守護神がしっかりして貴人星が輝いていてとても良いと言ってくれ、最後が野間大坊の水野師で110歳まで生きると言われましたが私は元気なままで適当な時期に死にたいとおもっていますので、占いは気にしないとは言え、少し気になります。
占い師は見た感じで想像して言っているのでないでしょうか、生き生きした顔をしていれば良い運勢、シリアスな顔をしていればそのように言うのでないでしょうか。

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