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2010年2月11日 (木)

NHKスペシャル「無縁社会」を見て

 最近放映されたNHKスペシャルの「無縁社会」をビデオに録って置いたのでやっと見ることができた。

 昨年一年の無縁死が32000人にも上ること、その数がこれからも増えそうだということを知った。そのうち1000人は「行旅死亡者」だという。この言葉も初めて知った。行き倒れというのは聞くが、役所言葉では「行旅」というのだろう。

 その行旅死亡者は「官報」に告示されるのだそうだが、いったい官報に告示して誰が見るというのであろう。私は、勤めていた頃、役目として官報を綴じる係をやったことがあるから官報の存在は知っていたが、生涯で一度も官報を読んだことはない。

 番組では、行くと官報に告示された行旅死亡者の中から3名をピックアップして死に至る軌跡を追っていた。

 氏名も住所も本籍も不明として告示されている男性を追って行くと、アパートの家主から氏名を知ることができ、それを元に本籍まで辿ったが、そんな簡単だと思われることを警察や役所は何故やらないのだろう。

 もう一人の男性の場合も、預金通帳が2通とキャッシュカードも電話も残されているのに行旅死亡者となっているのだ。

 警察も役所も無縁死した人は厄介者として適当に処理をしているのであろう。

 無縁死というのは、身寄りがないか、あっても身寄りが関わってくれない人の死をいうのだが、それが年々増えているというのは、今の日本の暗い側面を象徴している。派遣やアルバイトなどの仕事があり、アパートに住居があっても、無縁死している人がいる。アパートの住人同士の交流が全くないからだ。

 親戚や兄弟姉妹がある人でも長年疎遠になっていて孤独死に至るのだ。

 また、元気なうちから無縁者の共同の墓を契約しておく一人暮らしの人も増えているそうだ。自分が死んだら火葬をしてもらったり、共同墓に入れてもらって、死後の身の回り品の整理などもしてもらうということである。

 2030年には生涯独身の人も男性は3人に1人、女性は4人に1人と推定されているという。独身者は家族を持たないのだから、どこかに縁をつくって生きていかなければならない。

 兄弟姉妹があっても、疎遠になっていたり、遠くに離れて暮らしていれば、孤独死をせざるを得ない。

 ある大銀行に勤めていた人の例が取り上げられていたが、仕事で何千人という人と名刺をかわしていても、退職してしまったら紙くず同然で縁もなくなってしまう。その人は、仕事一筋で家庭をかえりみなかったから、熟年離婚をされてしまった。だからまだ若いけれども有料ホームに入って暮らしている。ホームに入ると、全くの孤独は避けられるからである。

 人間、何時、どんな形で孤独になり、無縁になるかわかったものではない。地縁、社縁(仕事での縁)、血縁、趣味縁・・・縁が大切だが切れる縁もある。特に、社縁は辞めれば切れることが多い。地縁はなくなってしまったといってよい。血縁だって不確かだ。そうなると趣味縁でも増やしておかなければならない。

 無縁社会とは、何とも淋しい言葉だ。

 

Illust34

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コメント

 身内も引き取らないというのは、淋しい話ですが、NHKでもそう言ってました。
 特殊清掃会社というビジネスもあるのですね。引き取り手のない人の遺品を始末するのです。

遠い親戚より近い他人と言います。
友達が老人ホームの職員の人から聞いた話ですが、入所していた方が亡くなり、身内の方を探して電話を掛けると息子も娘も引き取らない。遺品整理をしていると通帳が出てきて、再び電話をすると二人共直ぐ来た。道徳も地に落ちましたと話したと言っていました。
気の合う人々が時々会って話し合ったり、心の通う交流を持てば心強いと思います。

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