歳をとると老いるの違い
図書館で見つけて借りてきた「老いない技術」(林泰史著 祥伝社刊)によると、「歳をとる」と「老いる」とは違うと定義している。
「人は誰しも歳とともに老いていくものですが、生まれて何歳になったかという加齢と老け込むという老化とは、必ずしも並行するものではありません。」(P.4)と述べている。
「私たちは歳をとると老いていきます。しかし、同じ高齢者でも人によっては『百歳万歳」といえるほど若々しい人がいます。どうやら歳をとることと老いることとは、同じではないようです。そうです。『歳をとる』とは、生まれてから何年経ったかといった年月の長さを示しているにすぎないのです。
一方、『老いる』とは熟年以降に歳とともに体や体内臓器の働きが低下して、精神・身体の働きが鈍くなっていく状態を指し、単に歳をとることとは違うのです。」(P.14)
私は、これまで歳をとることと老いることとを厳密には区別してこなかった。時には同じことを表現するものとして使ってきた。しかし、言われてみると、「歳をとる」と「老いる」は区別して使った方がよいと気がついた。
この本にも書いてあるが、高血圧とかコレステロールが高くなるとかいう身体の変化は加齢に平行して起きることではない。若くして高血圧の人もあればコレステロールが高い人もいるし、高齢でも想でない人もいる。また、高血圧やコレステロール値などは生活の仕方によって改善できるものである。これらは病気なのだ。
本書では、老いることについて老年学の第一人者、ストレーラー氏の「老化は4原則が基本」そ紹介している。それによると、
① 普遍性 多少の違いがあっても老化は全ての人に例外なく生じるという普遍性が認められる。髪の毛が薄くなる、顔に皺がよるといった老化現象は、多少の違いがあっても誰にでも生じるものだという。
② 内在性 老化は環境による差があるにしても、人種差、地域差、貧富の差などとは関係なく、人の体に備わった内在性の現象として生じる
③ 進行性 老化は事故や感染症のように突発性・急性に生じたり治ったりせず、徐々に進行して後戻りしない。
④ 有害性 老化は体や体内臓器の働きを低下させ、有害となり、望ましくない状態になることである。髪の毛が薄くなったり、顔に皺が生じたりすることは体にとって望ましくないことである。
そこで、老化を止めたり、後戻りさせて不老長寿を達成するのは無理だが、老化をできるだけゆっくりと進行させて楽しい人生を送ることはできると述べている。
我々日本人の平均寿命は延びて女性は88歳、男性でも79歳となり、女性は世界で一番である。100歳以上の人も増加をしている。つまり、高齢になっても老いを遅くしている人たちがいるのである。TVや新聞などで長寿の人たちの秘訣が紹介されている。長寿の人たちは、何らかの方法によって老化を遅らせているのである。
この本では、食事や運動などを通して老化を遅らせる方法を述べている。それを技術としたところに、その方法を知り実行すれば誰にでもできるということを言いたいのだと思われる。
老化は止められないが、遅らせることは誰にでもできる!
いつも歩く ときどき休む たまに走る
この10項目がOKなら大丈夫!(P.2)
(1)血清アルブミン値が高い
(2)血清総コレステロール値は高すぎず低すぎず
(3)足が丈夫である
(4)主観的健康感がよい
(5)短期の記憶力がよい
(6)太り方は中くらい
(7)タバコを吸わない
(8)お酒は飲みすぎない
(9)血圧は高すぎず低すぎず
(10)社会参加が活発である
■若々しく、楽しく老年を生きる新健康法

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ユ-ズドの購入やプレミアさんの利用は初めてだったので、正直不安もちょっぴりありました
が、到着商品がとてもきれいで充分満足しています。梱包もしっかりされていてこれもよかった
です。有り難うございました。次の機会もよろしくお願いします。
スーパーコピー 後払い gmo https://www.gmt78.com/product/category/76/1.htm
投稿: スーパーコピー 後払い gmo | 2022年9月 3日 (土) 13時47分