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2009年12月 3日 (木)

若者の言語能力の低下

 18日のNHKクローズアップ現代で、若者の言語能力が低下した問題を取り上げていた。

 例として面接の様子をやっていた。それによると、あらかじめ準備した事柄については答えられるが、予期しない質問にはどう答えたらよいかが分からなくなり、答えに詰まってしまうのである。その場面では、「あなたの出身地の岩手県の特徴につい説明してください。」というものであったが、答えられなかった。

 受験勉強で丸暗記に頼り、考えたり、まとめたりする力が弱くなっているのかとも思うが、番組では、「幼児期や幼少期の親子の会話不足」を一因として指摘していた。親が多忙であったり、貧困であったりして子どもに十分にかまってやれない状況もあるというのだ。

 前にも取り上げたが、脳の働きからみると3歳までの会話による脳の刺激が大事であると言われている。その時期には親子の会話が中心になるだろうし、その中で言語能力も養われるのだ。

 また、友達との関係も大事だ。室内でゲームをして、殆ど会話をしない過ごし方も関係がありそうだ。携帯電話を持つようになると、特殊な略語のような単語でメールをし、文はあまり使われないようである。こうしたことも相当に影響していると考えられる。

 私が子どものころは、近所の友達と外でさまざまな遊びをし、会話を交わしていたし、中学以上になると勉強以外の事柄について友達とよく話をした。高校時代には、友達としょっちゅう議論をしたものだ。

 大学に入っても同じである。喫茶店に行けばとめどもなくおしゃべりをした。それこそ談論風発であった。

 私は、小学校低学年のときには作文が大の苦手で、当時作文の教科書もあったが、宿題に出された作文に全くてがつけられず、親も手伝おうとしたがお手上げで何も書かずに提出をしたことを鮮明に覚えている。

 戦争が激しくなって勉強どころではなくなったので作文になやまされることもなかった。

 そんな私だが、大学の卒業論文は書いたし、職についてからも研究レポートなどをよく書いた。何も特別に勉強をしたわけでもないが、不自由は感じなかった。

 きっと読書をしたり、友人と議論をしたりしたことが役立っていたのだと思う。

 思考は脳で言語を使って行われるし、判断も言語を使って行われる。意識すると否とにかかわらず、殆どの場合言語がかかわっているのだ。コトバは単にコミュニケーションの道具だけではないことを認識すべきである。その上で言語能力をどのようにして鍛えるかを考えるべきである。

 

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コメント

言語能力は、生まれてから育つものなので、赤ん坊のときから、いろいろな豊かな経験をすることが大切なのです。昭和二桁生まれの時代と違って、現代の子たちにはそういう経験が不足していると思います。

本当に若い人の言葉には昭和2桁時代に生まれました私には理解に苦しむ言葉やそれってどう云う意味と思います。いくら若者を批判しても自分が年をとったから仕方が無い・・・で諦める部分も多くなりました。昨日も静岡に毎年頼むお茶屋さんに℡で申し込んでいた時に私の云った漢字がわからなくて乃という字を聞かれて、乃木大将の乃ですよ。といいましたら、彼は今パソコンで探していますが秀の字の下の字ですね。と・・・
なるほどそういう時代になっているのだわ!戦争を知らない子供が育っているのですから、諦めて明らかに見ていく事が大事なんだと思いました。

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