ベトナムとアンコールワット旅行―⑨―
B.ウェイさんの説明
ホテルに戻って朝食を食べた。中華風のお粥が2種、いろいろなトッピングを入れて食べるのが美味しかった。小島さんは、ジャムが気に入ったと言った。緑色のもちっとしたKAIYAと言うジャム、パパイヤのジャム、パイナップルのジャムが美味しかった。次の日、小島さんは従業員に頼んでKAIYAを一瓶5$でわけてもらった。
軍手とフラッシュライトを持って8:30に出発した。道の両側には到るところにホテルが建っており、アンコールワットが客を呼ぶのだと思った。ガイドのウェイさんの話ではカンボジアは観光だけが収入源だとのこと。
道路沿いに小さなスタンド式の店が並び、ペットボトルに入れたジュースのようなものを売っている。ウェイさんは、ガソリンを売っているのだといった。カンボジアでは、1Lが116円ぐらいで現地の人にとっては大変高い。116円は日本人にさえ高いのだ。それにしても道端でガソリンを売っているとは驚きであった。スタンドに人がいないと買いたい人は次へ行ってしまうので常にいなければならないのだという。カンボジアではバイクは10万円ぐらいで、バックミラーはないという。乗るのに免許は不要でヘルメットも要らないそうだ。飲酒運転もOKで、交通事故が多い。死亡させると2000$ぐらいを示談で払う。怪我をさせるともっと高くつくので、怪我がひどい場合は殺してしまうのだと言う。バスやトラック以外は保険に入っていないから支払いが大変だと言う。
進んで行くと小さなまるでホームレスが住むような家が建っている。カンボジアの仕事の時間は7:00から11:00、12:00から17:00で学校は2部式だという。ベトナムと違い自転車も多い。バイクは数としては少ない。観光客を乗せた二バイクで2人乗りの車を引くTUKTUKというものもよく見かける。現地の人はバイクタクシーを利用すると言う。
C.ロリュオス遺跡
まず、ロリュオス遺跡に行った。ロリュオスとは村の名前である。寺はロレイといい、890年に建立。元々はヒンズーであったが後に仏教に変わったと言う。日干し煉瓦の部分と焼きレンガの部分がある。日干し煉瓦のほうが古い。塔はもと6基あったが壊れて今は4基しか残っていない。僧堂は高床式で非常に粗末である。カンボジアの僧侶は戒律が厳しく、妻帯できず、帽子もかぶれなく、飲酒も禁止である。日本のように「酒気を帯びて山門に入ってはいけない」と寺の門前に掲げておきながら、般若湯と偽って酒を飲む坊主に見習って欲しいものだ。
タイ、ミャンマー、カンボジア、ベトナムと僧侶の着物はカーキ色で形もよく似ている。小乗仏教だからであろう。しかし、この坊さんも時代の波には勝てないらしく、あちらこちらでデジタルカメラやビデオを持って写真を撮っている姿を見かけた。
この寺の境内には、ドラゴンフルーツとジャックフルーツとマンゴの三本の木が絡まって生えているのを見た。ドラゴンフルーツはどこのホテルやレストランでも必ず出された実の中にゴマ粒が入っていて皮がピンクの甘い果物である。この葉っぱは細長い。
中国人らしいいカップルが、物売りの女からカンボジアシルクのスカーフを買いたがっていた。たった4$だと言う。ただ現物は他の客に売れてしまったので残念がっていた。次の寺に行ったときこのカップルに出会ったので英語を話すかと聞いたら、ワシントンに住んでいると流暢な英語で言った。台湾人だという。それで、カンボジアシルクについて説明してあげた。日本のEXPOのカンボジア館ではカンボジアシルクの織物の実演をしており、1枚の製作には1ヶ月かかることや8000円で売っていたことなど。4$では安すぎるし、化繊の機械織りだろうと言った。彼らもそれはそうに違いないと言った。
次の寺はプリアコー。870年に建立。聖なる牛と言う意味でヒンズーの寺である。ヒンズー教は「ヒンズーを信ずるものは全て救われる」のだという。それからバコンという寺を見た。
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