ベトナムとアンコールワット旅行―⑥―
(4)第3日
A.同窓生
6時ごろから食事に行き、七時に荷物をドアのところに出し、8時にハノイ市内観光に出発した。途中、車は壁にぴったりとくっつけて、バイクは路上に間隔を空けずにきちんと駐輪してあるのが観察された。
昨日は、ベトナムの大安だとかで結婚式の車をよく見かけたが、今日も歩道上に道まで下がった青い色のテントに造花で飾り付けをした臨時の結婚式場を作り、結婚式をしているのが見られた。隣の歩道上には造花で縁取りをし、フロンとグリルに「喜喜」という紅い中国文字つけた車が止めてあった。
バスの中で隣の席の人と話をした。どこから来たのか尋ねたら、一人は三重県で、もう一人は和歌山県の岩出だと言ったので、私は新宮にいたことがあると言ったら、三重県の女性が新宮高校の出身だと言った。偶然にも私と同じ高校の出身であることがわかった。私の後輩で、三重県の成川に住んでいたと言う。その時は旧姓(現在は暁さん)を聞いただけであった。急に懐かしく思った。二人は従姉妹同士であった。
B.ホーチミン廟・一柱寺など
話しているうちにホーチミン博物館に着いた。今日は、金曜日で休日なので入れなかったから建物の写真を撮った。そのあと、一柱寺へ行った。ベトナムの金閣寺のような最高に人気がある格式高い寺でベトナム仏教のシンボルだそうだ。小さな池の中に一本の柱を建てその上に小さな8畳間ぐらいの木造のお寺を建てたものである。信じて願い事をするとすぐに叶えてくださるとか。千手観音のような手が10本ほどある観音様だ。階段を登ってお参りをするのだが、参詣人が引きもきらない。この寺は1049年に建立。リ王が、子供が出来ないので祈願をしていた。ある日、小さな池から観音様が現れ、ハスの花が開き赤ちゃんが生まれる夢を見た。しばらくしたら念願の子供を授かったのだという。それでここに寺を建てた。柱は元々は木造であったが、アメリカの爆撃で破損しコンクリートにかわった。建物はもとのままのものである。
寺の際で果物を売っていた。石神夫人が竜眼という丸い小さな果実を買ってみんなに配ってくれた。甘い果物であった。
次に、ホーチミン廟に歩いて行った。国会議事堂の向かい建っている。昨日、帽子はいけない、肌を出してはいけない、立ち止まってはいけない、話してはいけないなどの入館時の厳しい説明を聞いて楽しみにしていたのだが休日とわかりがっかりした。ホーチミン大統領は生涯を独身で過ごし、ベトナムの独立のために戦った人である。「自由と独立ほど尊いものはない」という有名な言葉を残した。これは古からいろいろな国に侵略され続けてきたベトナム人の渇望であった。ホーチミン氏は建国記念日に亡くなり、その翌日から雨が降った。また、2本植えた記念樹が成長後一本になっていたなどのエピソードがある。ベトナムでは民衆から神様と崇められている。バーさんは尊敬してやまないという感じで話した。衛兵の交代式が見られた。
C.文廟
それから、文廟へ行った。昔の孔子廟である。ここは最初の大学でもあった。龍、鯉、酒壷が載った門があり登竜門と言う。鯉は七つの滝を登って龍になるという故事から来た。酒壷は苦労して学問をし成功したら祝杯をあげるということのようだ。鯉の鱗には日本の陶器の破片が張ってあるのだと言う。日本の字が見られるそうだ。奎雲閣には亀に乗った82基の石碑が建っているが、亀の大きさや様子、碑の大きさがどれも違うのだ。この碑はこの大学を出て大臣になった82人の人を顕彰するために建てられたもので、業績や成功度によって大きさが異なり、亀の頭が垂れているものは謙虚な人柄を表し、鼻を上に突き上げているのは高慢ちきを表すというように人柄によって変えてあるのだという。何とも皮肉な、いやみたっぷりな顕彰碑ではないか。日本の歴代首相にもこのような碑を建ててやるとよいと思った。亀は千年を生きることから使われたと言う。大学生達は青空で勉強をしたそうだ。
一番奥に孔子を祭った建物がある。その前の額には、右から「集大成」「徳参天地」「萬成師表」「道冠古今」「福斯文」と書いてある。この大学の始祖の言葉である。ここは受験生達のお参りの場所となっているそうだ。さしずめベトナムの天神様というところか。
ここで小便がしたくなった。トイレに行くとおばさんがいて、500dong(4円弱)だと言う。ベトナムの金は持ち合わせが無いので困って、智ちゃんに言うと500dong貨幣を貸してくれた。それを持って行くと、おばさんは貨幣は駄目だと言った。見れば箱の中は紙幣ばかりだ。困っていると、おじさんが来ていいよと言って通してくれたので助かった。そういえば500dongは借りたままだ!!智ちゃん,ご免なさい。
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