ストレスとストレッサーの違いを知った
私は、これまで何の疑いもなく「ストレス」という言葉を使ってきた。私がこれまでに聞いた中でも、読んだ本の中でも、一度も「ストレッサー」という言葉を聞いたことがなかった。
今回、「脳内リセット!笑って泣いて健康術」を読んで初めて、ストレッサーという言葉を知った。P.11からの「ストレスとはなにか」という見出しの最初に、「ストレスとストレッサー」という小見出しがあり、そこに例を挙げて説明してある。
ストレスと言うコトバを正確に理解せずにみんなが使っているので、意味が真逆に受け取られる場合があるという。例として、次の使い方が書いてある。
「上司に怒られるのは本当にストレスだ。その都度胃が痛くなるよ。」
この使い方は、間違っているというのだ。
どう間違っているのかというと、「上司に怒られる」のは、ストレスを引き起こす引き金であってストレスそのものではないからだ。だから正しくは、
「上司に怒られるのは、ストレッサーだ。その都度ストレスとして胃が痛むよ。」と言うべきだというのだ。
医学的には、「心や体を侵襲(この言葉も初めて聞いた)するもの(例えば、身体的病気や怪我、精神的な苦痛、人間関係の悪化、過重な仕事など)を『ストレッサー』という。それによって起こった心、体の反応(例えば、胃潰瘍、偏頭痛、うつなど)をストレスというのだそうだ。
ストレスの四徴候として次のものを挙げている。(詳しくはP.16~P>17)
① 副腎の肥大
② 胸腺の萎縮
③ 胃の出血性潰瘍
④ 性腺機能障害
ストレス学の創始者、セリエによると、ストレスは「警告反応期」→「抵抗期」→「疲弊期」と順に進み、疲弊期になると、ストレッサーに対して何の反応もできなくなり、死にいたることさえあることを見出したそうだ。
ストレッサーに溢れた現代社会で生活している我々は、ストレスを発生させているので、できるだけ疲弊期に入る前に何らかの適切な処置を講じたいといっている。
私も、勤めているときに、何度か十二指腸や胃の潰瘍になり、一度は入院治療をしなければならなかったくらいだ。それで、退職後は、ストレッサーの影響を少なくするような生き方をしている。
« 「脳内リセット!笑って泣いて健康術」を読んで | トップページ | 日本語教室学期末パーティ »
「心と体」カテゴリの記事
- 香山リカ氏の安倍首相の心理分析が面白く明快!(2018.07.31)
- 一流の人はいいことを言う(2016.09.09)
- 光恵の面白い話から転載(2014.10.24)
- NHK「臨死体験・・・死ぬとき心はどうなるのか」を見て(2014.09.16)
- 褒めることについて(2012.08.28)
ストレッサーという言葉を初めて知ったのですが、使い分けた方がよいと思いました。
使われる身は、ストレッサーが多いですが、自営でもそれなりにあると思います。
投稿: らら | 2009年12月20日 (日) 09時45分
寒い日や猛暑は身体にはストレスを感じるものと思っていましたが、ストレッサーというのですか?私も今までの体験で結婚してからですが、夫の親戚にアルバイトに行っていた期間がありましたがその間胃がきりきりして、よく内科で薬をもらってきて仕事をしてまして、その後夫と二人で独立して玩具の店を10年余経営している時は胃の痛みなどは無くなり、夫に文句などは言ったりしましたが・・・お互いに定休日にはストレスを解消しておりました。人に使われることがいかにストレスを持つことなんだと思いました。
投稿: 長谷部文子 | 2009年12月19日 (土) 11時20分