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2009年11月12日 (木)

谷汲山の柿の思い出

 いつの間にか11月も中旬になってしまった。私は果物が大好きだが、中でも柿が好きである。いま富有柿の最盛期である。昨日安売り店を見に行ったら、店員が、「今日の富有は甘いですよ。食べてみますか?」と言って試食をさせてくれた。立派な柿が10個入った箱が780円であった。どうしようか迷った末、パック入りに小分けした方を398円(5個)で買った。

 勤めていたころは、この時期になると、岐阜県の谷汲山まで車で柿を買いに行っていた。谷汲山に行く途中に柿の産地糸貫があるがそこの柿ではなく、谷汲山の近辺で獲れた柿を買うのだ。

 谷汲山の電車終点の手前に柿を扱っている問屋のようなものがあり、その店先に柿を並べて一般客にも売っていた。奥さんが美人で愛想がよかった。

 地元の富有柿をいつもまけてくれたり安くしてくれたので気に入ってそこで買った。地元の人の話では、糸貫の柿はきれいだが甘みが頼りないという。山で獲れた柿の方がおいしいというのであった。

 いつの頃からか、根尾川にかかる赤い橋を渡って少し行ったところに、地元の農作物の直売所ができた。あの辺りの農家が自分のところでできた野菜などに値をつけて売っていた。直売所では、富士柿もたくさん売りに出された。私は富士柿が大好きで何箱も買って帰った。

 富士柿とは江戸柿と同じだと思うのだが、釣鐘型をした大きな柿で放置しておくと熟して果実が柔らかくなる。それがなんとも言えずおいしいのだ。地元の人たちは正月までとって置いて食べると言っていた。

 谷汲山まで行くとこの時期紅葉が見られる。それも楽しみの一つであった。また、文化の日前後には谷汲祭りが行われてバザール広場では伝統の谷汲踊りが披露される。

 朝早く家を出て7時半ごろには谷汲山近辺に着いた。柿を買うだけではガソリン代がもったいないので、ついでに近辺の旧跡を見に行った。谷汲山のお寺や根尾断層や薄墨桜、横蔵寺の即身仏(ミイラ)などだ。

 勤めている頃は行っていたのだが、退職後は行かなくなった。それは名古屋でも柿が安く手に入るようになったからだ。

 りんごは柔らかくなるとまずくなるが、柿は果実が柔らかくなっても食べられるのがよい。だからぐずぐずになった柿でも店に並んでいる。

 NHKのためしてガッテンでやっていたが、柿は消臭作用もあるそうだ。ニンニクを食べた後柿を食べると匂わなくなるし、柿をむいた皮を匂いのするところに置いておくと匂いを消すそうだ。

 私が子どものころは、道端に筵を敷いて柿の皮を干しているのをよく見かけた。漬物に入れて甘み剤として使うのであった。柿は捨てるところがないと言われるが昔の人は柿渋なども取り徹底して使ったものだ。

 たねなし柿、次郎柿、そして富有柿と来て終わる頃には寒くなる。

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コメント

横蔵寺の紅葉はきれいでしたね。我が家の小さな庭にさえ小鳥が落としていった糞から生えた木が3つあります。残念ながら食べられない実ばかりです。今年は、金柑が一つ実をつけているだけでがっかりしています。花ゆずは好調ですが。

横蔵寺の紅葉を想い出します。美しい紅葉の寺に即身仏のミイラがあります。とても心に残る風景です。
其方へ行くと何時も柿を買いました。
貴方と同じで柿が大好きなのです。わたしの家に鳥が落としていった種からか自然はえのが2本ありますが今年は殆どなりませんでした。1年おきになるようです。
柑橘類は柚もレモンも沢山なっています。
機会があれば差し上げたいなと思っています。

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