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2009年10月21日 (水)

素敵なお経

 「般若心経は間違い?」(宝島社)という、スリランカ出身のアルマボッレ・スマナサーラという小乗仏教の長老によって書かれた本を買って読んでいたら、素敵なお経に出会った。

 スリランカ、ミャンマー、タイラ、オスなど小乗仏教の国で親しまれ、毎日唱えて、一切生命への慈しみの念を育てているという。その名は、

 「慈経」

(解脱という)目的をよくわきまえた人が、

静かな場所に行ってなすべきことは、(以下の通りである)

何事にもすぐれ、しっかりして、まっすぐでしなやかで、

人の言葉をよく聞き、柔和で、高慢でない人になるように、

足ることを知り、手が掛からず、雑務少なく、簡素に暮らし、

諸々の感覚器官が落ち着いていて、賢明で、裏表がなく、在家に執着しないように、

(智慧ある)識者たちが批判するような、どんな小さな過ちも犯さないように、

幸福で平安でありますように、生きとし生けるものが幸せでありますように。

いかなる生命であろうともことごとく、

動き回っているものでも、動き回らないものでも、

長いものでも、大きなものでも、中くらいなものでも、

短いものでも、微細なものでも、巨大なものでも、

見たことがあるものもないものも、遠くに住むものでも、近くに住むものでも、

すでに生まれているものも、(卵なのこれから)生まれようとしているものも、

生きとし生けるものが幸せでありますように。

どんな場合でも、人を欺いたり、軽んじたりしてはいけません。

怒鳴ったり、腹を立てたり、お互いに人の心の苦しみを望んではいけません。

あたかも母が、たった一人の我が子を、命がけで守るように、

そのように全ての生命に対しても、無量の(慈しみの)心を育てることです。

慈しみの心を、一切世間(全ての生命)に対して限りなく育てることです。

上に、下に、横(まわり)に(棲むいかなる生命に対して)も、

わだかまりのない、怨みの無い、敵意の無い心を育てることです。

立っているときも、歩いているときも、座っているときも、

あるいは横になっていても眠っていない限り、

この(慈悲の)念をしっかり保つものである。

これが梵天。(崇高なもの)の生き方であると言われています。

(このように実践する人は)邪見を乗り越え、常に戒めを保ち、

正見を得て、諸々の欲望に対する執着をなくし、

もう二度と母体に宿る(輪廻を繰り返す)ことはありません。

 

アヌラーダプラ

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宗教」カテゴリの記事

コメント

「お経は生きている人のためにある」というのは、全くその通りです。だからこそ誰にでもわかる言葉にすべきなのです。その点「慈経」は子どもを含めてみんなに親しまれているお経で、そうあるべきですね。

この頃仏教の色々面白いお話を読ませていただいていたら、人間はどんな形で死を迎えるのか分からないと思っておりますが、お経と言うものは生きている人のためにあるのでは・・・と思います。この頃のお葬式に出ますと会館が多く色々なお経を聴いて静かにお参りして、亡き人が身内であろうと余り面識の無い人であろうとお経を喧しいとかうるさい等と思わないでお参りをしています自分の心がとても落ち着きます。私のためにあるのだとお参りに来れました自分に感謝しています。

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