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2009年10月 5日 (月)

欲望と苦と解決法―私の仏教観⑥―

 人間は欲望をもち欲望充足のためにさまざまな活動をする。釈迦は、その欲望は突き上げてくる衝動のようなものとして、「喝愛」といった。喝愛によって人は苦しみに悩まされる。心の平安がもたらされないのは、欲望に溢れているからであるとした。

 「煩悩」は、貪欲とか怒りとか愚痴とかねたみによってもたらされ心をかき乱された状態である。煩悩を説くにあたって釈迦は火をもって例えた。

 「広い世間はみな焔の上にある。みんな燃えている。人間も燃えている。眼も口も鼻も耳も体も燃えている。貪りの焔、怒りの焔、痴かさの焔が熾烈に燃えている。その焔を消すようにしなければならない。」

 釈迦は、心の平安を求めるには喝愛をなくすことであると説く。そして欲望を取り除く方法を教える。

 人は欲望を満足させるために神に頼み、祈祷をすることがあるが、釈迦はそれを否定した。煩悩を鎮め究極の境地である「涅槃」に至る道を教えた。

 涅槃とはもろもろの煩悩が消滅した境地である。喝愛の滅であり、貪・瞋・癡の滅であると教えた。

 涅槃は梵語のニルバーナの音訳で、滅、滅度、寂滅などという意味である。灯火が消えるように煩悩を滅した境地である。

 煩悩は消しても消しても燃え上がってくるので消すのは容易ではない。それを滅するには「八正道」によると説いた。八正道とは、

 正見→四諦の理を見極めて、正しい見解を下すこと。

 正思→四諦の理を見極めて、正しい思惟を行う こと。

 正語→正しい言葉を話すこと

 正業→正しい行いをすること

 正命→正しい生活をすること

 正精進→正しい努力を重ねること

 正念→正しい自覚をもつこと

 正定→正しい瞑想をすること

 釈迦は、この八正道を「中」によって(マッジエーナ)説いている。つまり、「中道」である。中道というのは、二つの極端(二辺)を離れたという意味である。偏った立場に立って物事を見たり、判断したり、実践したりしないということである。一切有も一切無も排している。修行の際の苦行も支持しなかった。

 まさに中道によって、釈迦は悟りを開いたのだ。

 釈迦の説いた「四諦」(四つの真理)

①苦聖諦→最初に述べた「生・老・病・死・五取蘊」のこと。

②苦集聖諦→苦を生起するものは喝愛である。これには三つある。一つが欲愛 (情欲の愛)、二つ目が、有愛(生命への喝愛)、三つ目が、無有愛(安息への欲愛)

③苦滅聖諦→苦を滅する方法である。それは四諦を知ることである。

④苦滅道聖諦→八正道こそが苦を滅するために行われるべき実践の真理である。

※以上については、「仏教入門」(増谷文雄)「万人に語りかけるブッダ」「釈迦の本」(学研)を参考にした。

 

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コメント

日本には、主な宗派だけで創価学会を別にして、12あります。それぞれが違った仏を信じ、やり方も違っています。信仰は自由ですから、それぞれ人により違いますが、私は、大本の釈迦の教えを知り、それを考慮することが大事であると思っています。
 生まれたとき、或いは結婚したとき、養子に入ったとき、自動的に属する宗派と寺が決まる仕組みです。私の場合、浄土宗から臨済宗へ、母は神道から浄土宗へ、そして墓の都合で曹洞宗へと移りました。如何にいい加減なものかわかります。それではいけないと思うのです。それで仏教観を書いているのです。

喝愛と言う言葉は知らなかったです。欲望はお話しのなかで良く議論されます。欲望のおもむくままに行動するとか・・・自分の欲望をかなえるために手段を選ばない人は犯罪者となり服役しその罪を一生かかって償ったりとか。本当に仏教は長い年月継承され時には曲がったりしながら今日まで引き継がれてきておりますのはすごいなぁ・・とおもいます。人それぞれの受け止め方がありますので、これが本当だ!と言うことは出来ないような気がします。自分の中で静かに信じていればいいのでは・・・と思っております。

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