友人からの手紙―日本は貧困大国である―
友人からの葉書に次のようなことが書いてあった。
鳩山民主党政権が誕生して実生活が変わったわけではないのに、なぜか世の中が多少明るく感じられるようになった。これから予算が執行されるようになると、実益が感じられることが多くなってくるであろう。
麻生前首相に比して鳩山首相は、人格、識見、知性。言語表現・国際性などどれをとっても比肩の対象にならないほど上等、上質であることは喜ばしい。
(コメント:本当に麻生前首相ときたら、顔を見るのも嫌であったし一国の首相としての外交場面でもやめて・・・と言いたい思いであったが、鳩山首相の外交デビューは予想よりよさそうである。幸夫人もミシェル夫人と好一対の印象である。)
自民党・公明党は自らの敗因を深く分析できないほとの体たらくである。
OECD=経済開発協力機構=は、日本の労働者の貧困は、先進国の中でも深刻な状況にあることを「09年の経済見通しの中で警告を発した。その中で、「日本は職に就いている人が最低1人以上いる家計に属する人の11%が貧困層である」と述べている。ちなみに貧困層の定義はつぎのようである。
OECDの定義では、貧困層というのは『所得順に並べて真ん中の人の所得の半分以下の所得しかない人たちを指す』である。
08年9月のリーマンショック以前から、「ワーキングプア」(働く貧困層)が貧困層の80%いじょうであったとOECDは日本の貧困について述べている。これはOECD加盟国平均の63%を大きく上回っている。
日本では、非正規労働者が労働者全体の1/3を超えるに至っている。非正規労働者は、その多くが雇用保険に入っていないため失業すれば直ちに生活困難に陥る。これらを正す法律は労働者派遣法である。これを正さねばならない。
(コメント:OECDは日本の教育費についても先進諸国の中で高額であることを指摘している。日本は経済大国と自称してきたが、それはあくまでも大企業中心の見方であって、あのリーマンショックの前年にトヨタが最高益を上げたことに象徴されている。その間にも日本の非正規社員ワーキングプアはどんどん増えていたのだ。そのトヨタはショック後はまず労働者を切り捨てた。)
このような貧困化に手をかしたのは自民党・公明党政治であった。これに対する反省が自・公の衆議院選大敗の反省の中に入っていない。これでは近い将来に自・公が大衆の支持を受けて選挙で大勝することはできないと私はみている。
(コメント:10年に亘る自・公の政治が日本をダメにしたことは誰の目にも明らかで、それにうんざりした国民が鉄槌をくらわしたのだ。鳩山内閣が国民の生活に配慮し内需を拡大し、外交では世界をリードして行くことを期待している。)
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