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2009年9月 6日 (日)

カロリーを70%におさえることで寿命が延びる?

 今読んでいる「不老不死のサイエンス」(三井洋司著、新潮新書)の129ページから132ページに、興味深いことが書いてあった。

 「カロリーを70%におさえると寿命が延びる」というのである。以前に、「食細くして命長し」を書いたときに、同じようなことを紹介したが、この本にはもっと詳しく書いてある。

 ”カロリー制限は、下等生物から高等生物に至るまで、現在では、最も確実に寿命を延ばすことのできる方法です。研究の歴史も30年ぐらいと長く、世界的にかなり進んでいる分野で、ネマトーダやショジョウバエなどの下等生物からマウスのレベルまで実証済みです。”

ということで、サルを使った実験も5~6年たっているが、まだ寿命が来ていないので途中経過が報告されているそうだ。

 ”栄養が枯渇してくると、休眠状態にしておけば長持ちする、という原理があります。”ということで、古代ハスの種などはその例である。冬眠する動物などもそうだという。

 ある程度成長してからのカロリー制限が、マウス等の実験で行われていて、30%も寿命が延びたという。それはカロリーを自由摂取の70%におさえた結果だという。

 70%とというのは、いろいいろと試した結果、現象的にわかった数値だそうだ。しかし、70%を何を基準にすればよいかは人それぞれで異なるわけで、そこが難しいことのようだ。

 ただ、昔から経験的に、「腹八分目で医者要らず」などと言われてきたことが、どうやら正しいことが分かってきたということのようである。昔の人は偉いもんだと感心する。

 メタボがやかましく言われ、成人病を防ぐには、摂取カロリーを減らすこととウオーキングなどの適度な運動が推奨されている。私自身の経験からもそれに尽きると思っている。

 食べ過ぎない、飲みすぎないことが大事なのだ。 

 不老不死のサイエンス (新潮新書)

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