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2009年8月22日 (土)

言い得て妙―証券化はねずみ講とは

 ベンジャミン・クラーク氏の著作からの続きである。 彼は、「アメリカが隠し続ける金融危機の真実」のP.22で次のように書いている。

「レーガン大統領就任の80年代以降、規制緩和のもとに行われた金融自由化は、一部の金融資本家だけを豊かにし、残り99%の市民を貧しくする騙しの手口だった。」

 これは今では誰でも認めるところである。1%の金持ちがアメリカの富の40%以上を独占しているのだ。ウオール街のトップたちは、多い人は80億円ともいわれる年収を得、破産する直前にやめた幹部は10億ともいわれる莫大な退職金を手に入れた。一方で4300万人の市民は医療保険もなく貧困のきわみに置かれている。

「彼らは、基本的には何も生産せず、コンピュータの中の数字を増やすことに注力し、デリバティブをはじめ、複雑な金融テクニックを開発しては莫大な利益を上げてきた。いわばねずみ講的なそのやり口は、アメリカ主導のグローバリゼーションによって世界中に広がって行った。日本もその例外ではなく、小泉・竹中ラインによる『構造改革』によって、巨大なねずみ講の一員にされてしまった。」

 竹中氏は小泉内閣でその旗を振ったのだが、今でも全く反省をしないどころか正しかったと強弁している。

 金融工学を駆使して金儲けのカラクリを作り出し、それをもって世界中に売りまくったウオール街の怪物たちは、一時は巨額の富を得たが、最期には自らが作った罠に陥って破綻した。しかし、大事なことは、会社は破綻しても幹部たちは既に莫大な報酬を手にしたとうことだ。

  また、アメリカでは、失敗に懲りず、金融工学を使って新たな金儲けの企みを始めたといわれる。彼らは懲りない連中なのだ。今度こそは騙されないようにしなければならない。

アメリカが隠し続ける金融危機の真実

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