浅薄で見下した麻生首相の高齢者観
26日の朝日新聞朝刊は、麻生首相の”脱線”という見出しで、高齢者への配慮に欠ける発言が飛び出したと報道した。これに関しては、モーニングサテライトでも問題の発言箇所をアップで放映した。
それによると、横浜市では、社会保障に関連して、「65歳以上の高齢者の80%以上の人たちは健康で介護問題もない。その元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは働くことしか才能がないと思ってください。」と発言したという。
麻生首相は、失言?や脱線?をすることで知られているが、それは日ごろ首相がそのように考えているからその通りに発言しているのだと思う。
首相の発言を聞くと、福岡の大財閥の御曹司として乳母日傘で何不自由なく育ち生活の苦労は何もしていないことから来るものだと思う。
首相に就任した頃、連日高級ホテルのバーでボトルを開け、高級レストランで食事をしていることが話題になったが、首相は「どこが悪い?」と反論した。
先日、”新婚さんいらゃっしゃい”の番組に、角川春樹の娘が出て、初めてのデートで築地のもんじゃ焼きに連れて行かれたとき、「下々はこうゆうものを食べるのね。」と言って周囲の冷たい視線を浴びたという。彼女はそこへ行くのにベンツで行ったという。
つまり、セレブのお嬢さんと麻生首相の感覚は同じなのだ。下々のことは何にもご存じないのだ。
首相になって、たまたま職安や市場を視察したことがあったが、それはPRのためであってそれ以上のものではなかった。だから職安で職探しの若者に、「自分のやりたい仕事を見つけることが大事だ。」と、アドヴァイスして顰蹙をかった。
定額給付金を80%近くの世論の反対にも拘わらず支給したのも、金をくれてやれば喜ぶに決まっていると馬鹿にした考えが根底にあったからだと思う。
大事なことは、働きたくても働くところがない高齢者がたくさんいることを直視してその人たちが自力で生活できる仕事を与えることである。
また、私も含めて高齢者はボランティアなどさまざまな社会活動をしたり、趣味の世界を広げたりして生きがいを見出している。
年金生活でも、年金が少なくても、何とか生きていこうと頑張っている高齢者なのだ。
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失言ばかりで首相としては不適格だということがはっきりしましたね。
投稿: らら | 2009年7月29日 (水) 16時44分
麻生首相の発言は理性が無く、勉強しないから情勢も解らず常識も無い、民意が解らないのはセレブだからではなく、世界の情勢も、日本の現状も解らない人が首相では方向性がおかしくなります。
投稿: maron | 2009年7月29日 (水) 02時58分