木村秋則さんの奇跡のリンゴの強さ
1991年の青森県を台風が直撃し、リンゴ農家は壊滅的被害を蒙った。そのとき、木村さんのリンゴの木には8割もリンゴが残っていたという。
それは、リンゴの木が普通の木の何倍も深く根をはっていたことと、実と枝をつなぐリンゴの軸が太くて丈夫であったからだ。
それに2000年ごろからは畑に虫が少なくなったり、いなくなったものもあるという。また、病気も少なくなって軽くなった。
農薬を使わないのになぜそうなったのか?
木村さんは、おそらく畑に余分な栄養分が存在していないからだと考えている。
肥料はどんな肥料であれ、リンゴの木に余分な栄養を与え、害虫を集める原因になることを彼は発見したのだ。
栄養を与えられ過ぎたリンゴは、地中に深く根をはらなくても栄養がとれるので根が浅くなるのだ。
肥料を与え過ぎたリンゴの木は、自然の抵抗力を失い、農薬なしには害虫や病気に勝てなくなるのではないかと木村さんは言う。
畑に雑草をはびこらせ、肥料を与えていない木村さんのリンゴの木の根は20m以上にもなるという。そのことと害虫や病気が少なくなったこととは関係があるのだ。
木村さんがやったことは、肥料はやらない、根をいためる器械は入れない。雑草を囃す、窒素が不足すれば大豆を播く、秋に1回だけ草刈をする、病気の兆候を早く見つけ酢を撒く、害虫が増え始めたら発酵リンゴ汁を木に下げる・・・。
私は、カナダのノーヴァスコーシャに行ったとき、る時、知人のアマンだが「秘密の基地に連れて行ってあげる。」と言って雑草の茂った荒地に行った。そこには野生のリンゴの木かあった。地面には落ちたリンゴが散乱していたが、木にはまだたくさんの実が残っていた。
アマンダは地面に落ちていたリンゴのよさそうなのを袋に詰めた。一緒に行った友人は背が高いので木のリンゴを取った。
リンゴの大きさは、アメリカやカナダで売られている小さいサイズで赤い色をして健康な感じであった。
かじっていると甘くてちょっとすっぱいリンゴの味が口の中に広がった。
アマンダは、「子どもの頃いつもここに来てとってたべていたのよ。」と言った。
野生のリンゴの木はその後も、ノーバスコーシャをドライブしたときに海岸の荒地にもあった。
その時には、全く気にも留めなかったが、今度「奇跡のリンゴ」を読んで、野生のリンゴを食べたことが思い出された。今ならもっと気をつけて観察したであろうと思う。
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