衆議院議員選挙―マスコミに踊らされないことが大事
麻生首相になって、衆議院の解散がいつかいつかと待たされてきたがやっと解散し投票日が確定した。解散から投票日まで40日という長丁場となった。夏の暑い最中でもあり、候補者は大変であろうと思う。
解散と同時に、マスコミは、「政権選択の選挙」と性格付けてその視点からの論を展開している。
東京都都議会議員選挙の結果からも、最近のマスコミの世論調査からも、内閣支持率は最低だし、自民党の支持率も低迷している。
それで民主党は今度こそ正念場と政権獲得を目指している。
だから、マスコミが「政権選択の選挙」と位置付けるのはその通りだと思う。
だが、心配なことがある。それは、マスコミが自民か民主かの選択だと騒ぎ立て、両党の政策や候補者などばかりを取り上げることだ。おそらくそうなるであろうことは目に見えている。
しかし、民主主義の観点から言えば、衆議院選挙での当選を目指して闘っている政党は、共産党、社民党、国民新党、公明党など少数政党もあるのだ。そういう政党の政策や候補者についても公平に取り上げるのがマスコミとして一番大事な態度だと思うのだ。
東京都と議会選挙では、共産党や社民党が民主党の圧勝で埋没してしまった。公明党のように特別な、強力な組織を持たない限り、マスコミの二大政党中心の情報に負けてしまうのは当然である。
例えば、東京都議会選挙では、民主党も自民党と同じ「石原与党」であったが、そのことはどこかに行ってしまってまるで国政選挙のようになってしまった。その責任の一端は、国政選挙の前哨戦と位置付けたマスコミにもあると思う。
マスコミは、世論を正しい方向に導くために、正しく判断をできるように、公正な情報を提供すべきである。
また国民の側からすれば、溢れる情報の中から何が正しくて何が必要かを冷静に判断して取捨選択するリテラシイが要るであろう。
マスコミには、くれぐれも偏った報道をしないように要望したい。また、選挙民には自分の頭で考え判断して投票に臨むことを望みたい。
投票までにはまだ十分な時間があるのだ。
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