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2009年6月25日 (木)

「もったいない」が泣く、売れ残りの廃棄

 昨日、今日の新聞やTVによると、セブンイレブンの売れ残り食品の廃棄が問題になっている。

 売れ残り食品の廃棄については以前から問題を指摘されていたが、今回の公正取引委員会からの排除命令が出るまでうやむやのうちに過ぎてきたようだ。

 日本は、食糧の自給率が40%以下で、大半を輸入に頼っているのに、利益第一で売れ残り食品はすべて廃棄されてきたのだ。

 それでも以前は、店のゴミ箱に捨てられていたのでホームレスなどがそれを見つけて飢えを凌ぐことが出来た。ところが、いつのころからかゴミ箱に捨てることが出来なくなり、完全に生ゴミとして廃棄されるようになったのだ。

 朝日新聞によると、主要コンビに10店で年間17万トンにも上るという。約4億2000万食に相当すると言うのだ。

 金額にすると、セブンイレブン全店舗で年間600万円になるが、それは店舗経営者の負担になっていたという。

 金額が問題ではなく、食糧が捨てられるということが問題なのだ。

 アメリカのニューヨークでは、いまだにゴミ箱に捨てられるので、もったいないと思ってそれを拾い集めて自宅に持ち帰り利用する人たちが増えて大きな運動になっているという。

 6月21日のサンデーモーニングによると日本で廃棄される食糧は1900万トンで世界の食糧援助の三倍にもなるのだと言う。世界には、その日の食に事欠き、飢えている人々が10億人以上もいると聞く。その人たちが知ればどう思うであろうか?

  以前、朝日新聞の「声」欄に、バングラディッシュの人が、コンビニで捨てられる食品を何とかできないかと投書していた。食糧に困る人々から見れば何と言う罰当たりなことであろうと思うであろう。

 日本は、昔から「もったいない」の国である。ノーベル平和賞受賞者のケニアのマータイ女史がそれを知って「もったいない」という日本語を世界に広めた。

 日本では、農民が汗水を流して作った米は一粒たりとも無駄にしてはいけないと教えられてきたはずだ。それは魚や野菜についても同じであった。

 それが「飽食の国」になり、食糧を無駄にして平気な人々が増えたが、バブル崩壊後の経済の低迷と今回の不況で、食糧を大事にする人々が増加し意識も変わってきた。

 ところが、強欲の金儲け主義の食糧ビジネス業界では、意識は変わらず、旧態然とした儲け第一の経営が行われ、売れ残り食品を平気で捨てているのだ。

 公正取引委員会の勧告にも関わらず、セブンイレブンの経営者たちは憮然としているという。

 売れ残り食品対策を早急に確立して、売れ残りを出さない、廃棄はしない、やり方を徹底すべきである。

 もったいない精神を忘れるな!!

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コメント

セブンイレブンだけでなく、ファミリーレストランも同じですし、たのコンビニやスーパーも同じです。日本は本当に情けない国になっていると思います。

友達の殆どレストランにはいっても、食べきれるだけしか取りません。もし残ったら猫のお土産にしたりします。
飢餓に苦しむ人々の事を思えばセブンイレブンの廃棄処置は貴方のおっしゃる通り許せない気がします。

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