憧れのイタリア旅行―⑮―
(37)夕食と留学生
この夜の食事は、皮革店のすぐ近くのFANTASIAというレストランで摂った。若いカップル、松阪のご夫婦と一緒のテーブルになった。柔らかいビーフにソースをかけたもの、マッシュポテト、パスタ、デザートで、ビーフとマッシュポテトがいい味であった。720mlワインを6Eで飲んだ。妻は、コーヒーで2.5E。
このレストラン、味はよかったのだが、隣の部屋が大変騒々しい。覗いて見ると大勢の学生がパーティをやっていた。聞いてみると、誕生日の祝いをしているのだと言う。
しばらくすると、加藤さんの奥さんも覗きに来て何やら言っている。言葉が通じないので、何を聞きたいのかと聞いたら、どこからきたのか知りたいという。傍の美人の学生に聞いたら、ベルギーからだと言った。みなそうかと聞くので、学生に聞いたら、いろいろな国から来ている留学生だということであった。加藤夫人はいつも好奇心が一杯で素晴らしいと思った。
その後、隣の部屋の向こうにあるトイレに行った帰りにさっきの学生たちの処に行き、ストローや安全ピンやリング・ロープの手品を見せた。みんなが集まってきて喜んで見てくれた。
レストランを出るとバスのところまで歩いて行った。19時53分にバスが動き出し、フィレンツェを後にした。その頃には雨が上がっていた。この夜も昨日と同じホテルであった。部屋に入るとき鍵がうまく使えるか心配だった。最初妻が試して失敗したが私は成功した。
(38)ドアをノックする男
四月四日、4時50分に起きてしまった。他の部屋も起きているようであった。6時30分にモーニング・コールがあったが、しばらくするとドアをノックする音がして、男の声で「Morning call.Good Morning!」と言った。怪しいと想ってドアは開けなかった。各部屋を回っているらしかった。後で今村さんに話したら、「モーニングコールがうまく出来なかった部屋があったので確認のために回っていたのでしょう。」と言った。
朝は、今日は7時からで昨日と同じものであった。
8時2分、予定通りバスはホテルを後にした。空は曇っていた。今日はローマまで約280kmも走るのだ。 高速道路の沿線の景色はミラノからフィレンツェまでも素晴らしかった。ミラノからヴェネツィア辺りまでは北海道のような風景で、その後も山並みを望みながら美しい風景の中を走った。どこへいっても若緑の木々、濃い緑の常緑樹、そして緑の、多分麦畑、赤瓦に黄土色の壁の家。 プラトー辺りはトスカーナ地方で、受胎告知などルネッサンス絵画に描かれている糸杉が特徴である。そこかしこに糸杉があって濃い緑のアクセントをつけている。ローマまでなだらかな丘の間を走ったが、ゴルフ場のような緑のフィールド、赤屋根に黄土色のレンガの家、教会の尖塔・・・果樹園など心が癒されるような風景が続いた。ただ、曇っているのが惜しかった。
10時48分、2時間ぐらい走ったPABLOというところでトイレ休憩をした。50cであった。ドライブインなので店の中を見て周り、チョコレートとちょっとしたケーキのような物をそれぞれ5Eで買った。店を出るとき出口と間違えて、うっかりして透明なガラスに頭をぶつけてしまった。
« 憧れのイタリア旅行―⑭― | トップページ | 憧れのイタリア旅行―⑯― »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 松山にもコメダが(2023.12.24)
- 魚の新鮮な居魚屋網元(2023.12.23)
- 久しぶりに飛行機に乗ったが(2023.12.22)
- ベトナムの中秋節(2023.10.02)
- 山崎川沿いで見つけた花(2022.05.20)
コメント