憧れのイタリア旅行―⑭―
(33)ウフィツィ美術館 ※画像をクリックで拡大 次にしばらく並んでからウフィツィ美術館に入った。世界最大のルネサンス美術の宝庫と言われる。建物は16世紀にコジモ一世の命によりヴァサーリが設計した。ウフィッツィとはオッフィスのことでメディチ家の事務局があったので名づけられた。 レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、ミケランジェロ、ラファエロなどの名作が集められている。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」は大きく開いた貝の中からヴィーナスが現れる絵で学校の美術の教科書でもおなじみのものである。 その他に、ボッティチェリなど、画家が絵の中に自分を潜ませたり、有力者を描いていたりすることがあるということを知り楽しくなった。 この美術館には公開されているだけで2000点もあるそうで、松浦さんは、「せめて一日ゆっくりと見たい。」と言っていた。
(34)美術館のトイレの怪 美術館にもトイレは少ない。2階に2人分あるだけなので地下のトイレに行くといいとガイドが言っていた。確かに2階のトイレは行列を作っていた。ところが地下のトイレが分からず1階の出口付近まで来てしまった。係員に聞いてやっと一階出口前の階段を下りて地下に行くことが分かった。階段を下りていったのだが、何とトイレはずっとずっと先でとても不便な場所にあった。
行って見ると、男性用には大便所が6箇所あるだけである。手前の3箇所の前で並んだのだが、いつまでたってもどれからも人が出てこない。ロックされたままである。奥の3箇所は順番に空くので、痺れを切らしてみなそちらにかわって行った。私もそちらにした。いったい手前の3箇所はどうなっていたのだろう。
(35)雨の中ヴェッキオ橋へ (36)皮革製品店へ
17時30分頃、サンタ・クローチェ教会の傍にある皮革製品の店に入った。説明を聞いてから店の中を見て回ったが、欲しいものはないので外に出てサンタ・クローチェ広場を見に行った。 店の前まで戻ってくると、緑のキャップを被った人たちがいたので、声をかけた。福島県の磐木から来たのだという。マルトというスーパーのポイントを貯めた人たちのツアーだそうだ。JTBと共同で組んでいるのだが、何もかもいれて22万円ぐらいだとか。それでマルトのツアーは大変に人気があるのだそうだ。毎年参加していると言っていた。この日が最終の夜で社長夫妻も参加して無料の宴会があるのだという。何とも羨ましいツアーだ。 また、先ごろ東京上の美術館で公開されて大騒ぎとなったレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」も目の前でゆっくりと見ることができラッキーであった。他にはミッケランジェロの作品や、ラファエロの青年時代の作品であるやわらかい聖母マリアの絵などもよかった。
美術館の2階の渡り廊下の窓から、美術館が長方形になっている様子が見られ、向こうに聖堂のドームの上の部分が見える眺めがある。ガイドの説明によると、上野美術館の高階館長はこの眺めがフィレンツェで一番美しいと言ったのだとか。また、アルノ川がきれいに眺められる窓がありフラッシュなしで撮影が許されているということで写真を写した。
美術館にいる間はやんでいた雨が皮肉なことに外に出るとまた強く降りだした。雨の中をヴェッキオ橋まで歩く。天気がよければ楽しいだろうがただ下を向いて歩くのみだ。ヴェッキオ橋には店が並んでいる。中央まで歩いて来ると川からの風が強くて傘を吹き飛ばされそうになる。景色を見るどころではない。そうそうに退散することにした。ガイドの後について歩いてサンタ・クローチェ広場に出た。
« 憧れのイタリア旅行―⑬― | トップページ | 憧れのイタリア旅行―⑮― »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 松山にもコメダが(2023.12.24)
- 魚の新鮮な居魚屋網元(2023.12.23)
- 久しぶりに飛行機に乗ったが(2023.12.22)
- ベトナムの中秋節(2023.10.02)
- 山崎川沿いで見つけた花(2022.05.20)
コメント