憧れのイタリア旅行―⑥―
(11)ヴェローナへ
12時20分にバスは次の目的地ヴェローナに向かった。ミラノからヴェローナにかけてはまるで北海道を思わせるような平坦で広大な平野の中を走った。景色を見ているうちに眠くなり眠ってしまった。気がつくと今村さんが「そこで事故があったようです。」と指差した。この交通事故のため渋滞があり到着が遅れた。 15時20分にサービスエリアのBauli Grillという店でトイレ休憩をした。入り口と出口が別になっているのを知らないで何処に出口があるのか迷った。この店で早くも買い物をしている人がいた。若いカップル(後に新婚さんだと知る)の女性が「Baciというチョコレートがおいしい。」と言って買っていた。
(12)世界遺産の街ヴェローナ 15時31分にそこを出発した。ヴェローナに着くと47分に年配の太った女性のガイドがバスに乗り込んできた。 ヴェローナは低い堤や城壁に囲まれている。中世の街並みと古代ローマの遺跡の調和が美しく2000年に世界遺産に登録された。ヴェローナの街はアディジェ川が市街をくねって流れている。この川の辺りは丘がありその上に糸杉に囲まれた建物が建っていて大変美しい景色で、ガイドは写真を撮ることを勧めた。 「ヴェローナは古代ローマ時代より交通の要所として栄えてきた。12世紀に都市国家となったが、全盛はスカラ家が支配した13~14世紀である。ミラノのスカラ座はこの名前に由来する。その後、ミラノのヴィスコンティ家によりヴェネツィアの支配下に入る。」ガイドのイタリア人、マリア カローミ ジェロナミは日本語がうまくて、とても面白いガイドで、よく冗談を言った。 また、「あれは石とレンガを使って建てられている。金が無かったから。上にMの形の飾りがある。ロマネスク、室町時代、・・・」など日本の時代と結びつけて同じ事を繰り返すので、建物を見てあれは何様式だとすぐに分かるようになった。歩きながら、「この大理石の石の道はローマ時代」などと教えてくれた。曲がり角に、2本の大きなイチョウの木が若緑の葉を繁らせて立っていた。日本から来たものだということであった。 ロミオの出たモンティッキ家の前を通り、金持ちの家の跡、スカラ家やスカラ家の墓所の教会、昔の市庁舎のある時計塔と広場、ダンテの像のあるダンテ広場、野菜や果物の店がある野菜広場と歩いてジュリエットのカプリティ家に行った。この家の入り口は落書きだらけである。中にはジュリエットの像がありその乳の部分をみんなが触るので光っていた。そして、二階にはロミオが登ったベランダがある。ここはバロック様式だそうで帽子の飾りがあった。 ヴェローナ銀座?を通って2000年前に建てられたという円形アレーナを見に行った。コロシオを小さくしたようなアレーナの前は広場になっており、隣に今の市庁舎が建っている。有料トイレは50c。アレーナは古代ローマ最大の円形劇場で、1世紀に建てられた。23000人収容でき現在も使われている。7月から9月にかけて野外オペラが催され、世界中から観客が集まるのだという。 せめて中に入れたらと思った。 4人組の女性が、ガイドがおいしいアイスクリームがあると言うので買いに行った。なかなか戻ってこないので今村さんが探しに行ったらアイスクリームをなめながら戻ってきた。ここでガイドとはお別れとなった。
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