憧れのイタリア旅行―24―
(67)全員無事で何より
今回のイタリア旅行で一番心配していたのは、スリや置き引きなどにあわないかということであった。どこでも歩くときには、時々財布やパスポートの場所をそっと確認した。妻にも時々気をつけるように注意をした。スーツケースは、添乗員とポーターや運転手任せであったが盗られることが無かったのでよかった。とにかく全員が何事もなく無事に帰れたとこがよかった。
旅行時期についてであるが、この時期を選んでよかったと思う。イタリアはサマータイムになっており、気温も名古屋と変わらないかむしろ暖かいぐらいであった。それで上着も薄いもので間に合った。西洋人の中には、半袖の夏スタイルの人も結構見 かけたぐらいだ。それにこの時期は旅行代金もまだ安いのが有難い。
◎ 付録
①イタリアのトイレ事情
イタリアで次に心配だったのは、トイレである。歳をとって小便に行く回数が多くなったのでトイレのことはいつも心配であった。トイレに行くチャンスがあると必ず行くようにした。妻はどういう訳か余りトイレには行かない。
イタリアのトイレは有料のところが多い。たいていは50cだが、1Eのところもあった。レストランでは無料で使えるが、ドライブインの店などは有料のところが多い。
驚いたのは、トイレの設備と数である。まず便器の数が少ない。それから空港や美術館でさえ大便器だけのところがあり、レストランでは男性用のアサガオが壊れていて、大便器1つのところもあった。その大便器も便座がなくなっているところがいくつかあり、女性便所でもそんなところがあったという。便座が無くなっているのは添乗員の説明では持って行ってしまう人がいるからだと言うが本当だろうか。公共の場所であるチェックポイントのトイレが閉鎖されているというのは信じられないことだ。
また、トイレが清潔でないところも多い。ホテルでも部屋以外にはトイレはない。日本では、トイレは何処に行っても完備していて、ドライブインやレストランなどは便器の数も多い。日本はトイレ天国と言ってよいであろう。イタリアと日本のトイレを比較文化論で誰か研究してみたら面白いと思う。もっとも、ヨーロッパでは中世でも、窓から用便を捨てていたというからトイレには余り関心がないのかも知れない。
② ユーロについて
イタリアはユーロ圏なので通貨はユーロを用意しなければならない。ところがユーロの交換レートが高いので我々にとっては大変である。水がペットボトル一本1Eから2E,ビールが小瓶で3Eから5E,などというと見たところでは安いように感じるが、換算してみると水が160円から340円ぐらいとなり高いことがわかる。そういうわけで何処へ行っても物価が高いと感じた。それに交換レートは毎日変わるので得したり?損したり?である。イタリアにいる間は大体1ユーロ159円~164円ぐらいであった。空港など外国人とイタリア人の共通の店でもユーロは使いでがない。
バスでの添乗員の説明によると、イタリアの平均月収は、1200E(約20万円)でユーロになってイタリア人の生活は大変になったようである。スーパーに入らなかったので物価は分からないが、観光地で見る限りは、物価が高い。特に日本人には、為替レートの関係で割高になる。日本に帰ってから果物を買いに行った。日本では4月から物価が上がって騒いでいるが、イタリアに比べると何と安いことかと思った。
③ ガイドのこと
観光地では、イヤホンガイド(耳太郎)が使用され、大変に便利であった。それはいいのだが、幾ら便利な器械を使ったとしても、それを効果的に使ってくれなければ何にもならない。イタリア旅行では、観光地ごとにガイドが変わる。イタリア人ガイドの所や、日本人ガイドの所といろいろだった。イタリア人ガイドの内、日本語を話す男女の二人はユーモアがあって面白かったが、日本人ガイドは、どこでも歩くのが速くて、下を向いて歩きながらしゃべり、なんだか機械的、事務的な印象を受けた。
特に、今回は高齢の方もいたのでその点が残念であった。フィレンチェの日本人ガイドに、「ヴェネツィアのイタリア人は面白かったよ。」と言ったら、知っているらしくて、「アントニオのこと?彼、まじめにきちんとガイドしているのかなあ。」と言った。私には手抜きをしているとは思えなかった。
« 憧れのイタリ旅行―23― | トップページ | 憧れのイタリア旅行―終わり― »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 松山にもコメダが(2023.12.24)
- 魚の新鮮な居魚屋網元(2023.12.23)
- 久しぶりに飛行機に乗ったが(2023.12.22)
- ベトナムの中秋節(2023.10.02)
- 山崎川沿いで見つけた花(2022.05.20)
コメント