2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑤― | トップページ | ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑦― »

2009年5月 9日 (土)

ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑥―

 

14)進歩の法則――量より質への転化

 外国語に限らず、運動でも習い事でも全てに当てはまる「進歩の法則」がある。それは進歩は階段状に起きるということである。

Cimg0003  

 

  aからbまでは、経過時間を表す。これについて今売れっ子の勝間和代氏は、411日の朝日新聞be「人生を変えるコトバ」というコラムで次のように書いている。

「努力は、かけた時間によって測定できる」という見出しで、

 

“この言葉は私のオリジナルです。この考えにたどりついたのは38歳のときです。”

 “もちろん、努力すれば、すべてが何とかなるわけではありませんが、努力なしでは何も始まりません。そのためには「努力」という言葉を生活に積極的に取り入れ、そのプロセスを楽しむ仕組みを作らなければなりません。(下線は筆者のH.Sの付け加え)

 そして、努力を客観視するための測定方法が「時間」なのです。「○○については何年間やってきた」と言えます。“と。

 

 言葉を習得するには、母語であれ、外国語であれ、一定の時間が必要である。毎日母語の中で生活をしていれば自然に母語を身につけることができる。しかし、日常言語以上のものを身につけるには学校などで学習する必要がある。それも学習時間によって達成度が変わってくる。

 

 前にも書いたように、外国語の習得には一定の時間が必要である。それは学習内容や学習の濃密度によっても異なってくるが、それが努力であり、勝間流に言えば時間で測定できるというのだ。

 

 次に、A地点からH地点までの図であるが、これは進歩が階段状に行われることを示したものである。

 

 外国語の学習、芸事の習得、さまざまな運動能力の向上・・・・どんなことでも、やり続けることによって少しづつでも向上する。それをたゆみなく続けていると、あるとき突然次の段階に飛躍するときが来る。自分で努力を続けていてもなかなか進歩を感じないこともあるが、辛抱強く継続をしているとあるときに飛躍が自覚されるのだ。それまでの自分と違ったものを発見したり、感じたりするのである。

 

 例えば、一生懸命にラジオを聴いたりテレビを見たりして英語の勉強をしていると、ある日突然に、それまで聴き取れなかったことが聴き取れるようになったというようなことはよく聞くことである。

 

 いわゆるスランプというのは、頑張っても進歩が感じられない状態をいうのだが、指導者はその間もたゆまずに練習や学習を続けるようにいう。その間にも私たちの脳の中では着実に変化の積み重ねが行われているのだ。それがあるとき突然に次の段階に飛躍して見える(気づく)状態になるのだ。スランプは次の飛躍への蓄積期間であると考えればよいのだ。

飛躍した後はまた徐々に向上して行くがそれは上の段階でのことである。

“継続は力なり”というが、外国語の習得も同じである。たゆまない努力(かけた時間)とそこで起きる飛躍(次の次元へ移ること)こそが進歩の要である。外国語の学習者も指導者もこの法則を心得ておくことは極めて大事である。

この“飛躍”のことを弁証法では、「量より質への転化」という。それまでの要した時間は量であり、飛躍により別のレベルになることは質がそれまでと変わったことを意味する。進歩はいつも量より質への転化によって行われるのだ。

15)単語の数を増やす

 外国語の習得に当たっては、語彙を増やすことが不可欠である。最初の一語から始まって学習を続けて行く中で単語の数を増やそうといろいろ工夫する。

 私が高校の頃には、「赤尾の豆単」という掌に入るサイズの単語記憶用の辞書があった。その中に収録されている単語を覚えれば大学受験はOKと言われたものだ。

 

 私の高校同級生に東大に合格した者がいたが、彼はいつでもどこでも「豆単」を開いて覚えていた。そのぐらい努力したのだから東大にも入れたのだろう。

 

 しかし、単語を覚えるには単語だけを覚えるよりも文脈の中で使用法と共に覚える方が大事だと思う。その意味で会話学習とか本を読むとか新聞を読むとかラジオを聴いたりテレビを見たりと言ったことを通じて単語を記憶し語彙を増やして行くのが一番望ましいやり方だと思う。

Cimg0029

« ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑤― | トップページ | ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑦― »

教育・生涯学習」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑥―:

« ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑤― | トップページ | ごく普通のシニアが書いた「経験的外国語習得論」―⑦― »