庄内緑地公園のカワセミ劇場
カワセミのオス、野鳥写真家山口氏が3月に撮影。
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20日朝、野鳥写真家の山口さんから珍しいカンムリカイツブリの求愛ダンスの写真と庄内緑地公園のカワセミの情報がe-mailで送られてきた。
庄内緑地公園でカワセミが雛を育て始めたというのだ。2週間ほど前に公園に行った時には、カワセミは見られず、居合わせたカメラマンが「誰かがカワセミの巣をいじったのでカワセミがいなくなったみたいだ。」と言っていた。そのときは、3日間通ったのにカワセミは見られず、3日目にはカメラを持った人も1人ぐらいに減っていた。
念のために山口さんに電話をして確認をした。毎日カワセミの写真を撮りに行っている人のblogを見たから確かだという。それで行ってみようという気になった。
公園の菖蒲池の方からカワセミに気をつけながら行った。バラ園にはきれいなバラが真っ盛りであった。バラの花の写真を少し撮って、水鳥の池に行った。
池に着いたのは3時ごろであった。池の周りには、カメラの列が出来ていて、10人ほどの人がいた。
すぐそばにいた人(後で福島さんということがわかった)に、「カワセミは来ますか。」と聞いたら、「来ますよ。1時間ぐらい前に来ましたよ。」と言った。
期待が持てるかと思いながら、石に腰かけて本を読み始めた。カワセミ飛んでくれば写真を写す人たちの動きで分かると思ったからだ。
しばらくすると、福島さんが話しかけてきた。それでカワセミのことなどを話題にして話をした。大きな望遠レンズをつけたカメラを据えていたので、野鳥の写真を撮っているのか尋ねたら、まだ3ヶ月ぐらい前に始めたばかりだということであった。それまでは風景と花を撮っていたのだという。カワセミを見て撮りたくなり、望遠レンズを買ったのだと言った。写真機はそのままなので連写は一秒に3枚だと言った。
「本当は150万円ほど出して900mmのレンズを買いたいのだけど、これを買ったばかりで女房に言いにくくてね。」
と言っていた。
30分ぐらい待っていたら、福島さんが「来た。」と言って指差した。見るとカワセミが水から突き出た枯れ木に止まっていた。2,3回水に飛び込み枝に戻ることを繰り返してどこかに飛んでいった。
カワセミを見ることは出来たが、残念ながら肉眼では小さい姿しか見えなかった。
福島さんは親切にも自分の双眼鏡を貸してくれた。ニコン製で10倍だそうだ。覗いてみるとカワセミが止まる木がすぐ目の前にあった。
楽しくなってカワセミが早く来いと思いながら待った。10分ぐらいすると、カワセミが来たと言って指を差した。池の向こうの桜の木に止まったという。双眼鏡で覗いたが使い慣れていないのでうまく見つけられなかった。
また、5分ぐらいすると、カワセミが前の枯れ木に止まった。今度は双眼鏡で見ることが出来た。茶色の胸毛、青い羽、長いくちばしで水に飛び込むや否やすぐに枝に戻っていた。動作が実に素早い。またどこかに飛んでいってしまった。
その後5分ぐらいすると、左手の枯れ枝にもやってきた。近くなのでよく見ることができた。誰かがメスだと言った。
嬉しくなって山口さんに電話をしたが、出なかった。
カワセミは、5分ぐらい待っていると跳んできて、むかいの桜の木に止まったり、水に飛び込んだりした。
定例の止まり木になってる正面の木にもやってきた。
そうこうしていると携帯電話が鳴った。山口さんからだった。カワセミが見られたという間もなくカワセミが飛んできた。「あ、カワセミが来た。」と話した。
カワセミは、飛んでいったが、話している間にまた飛んできた。それで電話を切った。
カワセミ狙いのカメラを持った人の数も増えた。
カワセミが左手の枯れ木に止まったときに、自分のカメラで写した。6枚ぐらいつづけて適当にシャッターを切った。
双眼鏡で覗いている人が、くちばしの下が黒いのはオスだと教えてくれた。
私のカメラではうまく写っていないようであったが、家に帰ってパソコンで見るのが楽しみであった。
また、正面の木に止まって木から離れて飛ぶとき、福島さんのカメラは羽を広げて飛んでいる姿を見事に捉えた。
「いいのが撮れましたね。」
と言うと、嬉しそうであった。
4時45分までそこにいたが、まるでカワセミ劇場だと思った。カワセミはちょっとじらしながら、飛んで来て、3箇所の止まり木や桜の木に止まったり、水に飛び込んだりしてパフォーマンスを見せてくれた。本当に小さな千両役者だ。
私はすっかりいい気分になってその場を離れた。きっとドーパミンがドハッと出ているだろうなと思いながら地下鉄に乗った。本を取り出して読む気にもならずカワセミを見た喜びに浸っていいた。
庄内緑地の水鳥池では雛が飛べるようになると親が魚を与えるところが見られるそうだ。楽しみである。
庄内緑地公園の日替わりblogのURL:
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