オバマ米国大統領とアメリカの凄さ ②
オバマ大統領演説集に収められているCNNの"Who is Barack Obama"によると、オバマ大統領はハーバード大学法科大学院に行っているときに、シカゴのシドリー・オースティン法律事務所のサマーアソシエイト(夏季休暇の間、実務研修をする院生)になる。そのとき、Michele Robinsonが彼の教育係を担当するのだ。彼女は、ハーバード大出身の弁護士であった。
彼はミシェルをデートに誘い、彼女も最後には受け入れたのである。その辺のことをミシェルは次のように説明している。
"One of the reasons why I respect Barack is that he understands 'to whom much is given, much is expected,'and when you're blessed,you don't sit on your blessings,that you figure out how do you make use of them and give them to the greatest number of people."
ミシェルが指摘するオバマの優れている資質、「多くを与えられた者は多くを求められる。だから、恵まれている人は恵みの上に胡坐をかいてはいけない。どのようにしたらその恵みを最も多くの人々に分け与えられるかを理解している。」
これこそは、上に立つ者、幸いにして恵まれた素質を持って生まれた者、金をも持つ者・・・に望まれるものである。
そのことをよく理解しているとミシェルがいう通りであるならば、オバマはアメリカの大統領としてこれまでにない、優れた、人民から敬愛される大統領になる資質を持っていると言えるし、期待が高まるというものだ。
その点で彼を受け入れ、よきパートナーとなったミシェルも素晴らしい人物であると思われる。
クリントン元大統領の夫人であるヒラリーも同じく辣腕の弁護士で知られ、大統領候補にまでなったが、ミシェル夫人にはそんな野望はないと聞いている。恐らく大統領の仕事に口を出すことも控えるのだろう。
子育てをしながら、機会をとらえて環境問題や貧困問題などに取り組んでくれたらどんなにいいかと思う。
翻って、日本の政治家を見た場合、いったい何人がオバマ大統領のような優れた慈愛に満ちた考えを持っているであろうか?
私は、かねがね、恵まれた人は、それは自分が優れているから、自分が努力したからそうなったと自惚れることなく、恵まれない人々、虐げられた人々のことを思いやってその人々を救い上げることに力を注ぐべきだと考えてきた。
日本の政治家の中にも、財界の中にも、そういう人が現れてCHANGEしてくれることを切に願う。
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コメント
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本当に羨ましい出会いです。私はミシェル夫人にも注目しています。
投稿: らら | 2009年4月13日 (月) 10時15分
素晴らしい出合いですね。
人間の出会いは素晴らしい可能性を引き出すから、この世界的危機にオバマ夫妻は希望の星なのかも知れません。
投稿: maron | 2009年4月13日 (月) 00時26分