WBC連続優勝の「侍JAPAN」
2009 WBCは、侍ジャパンが韓国を下して連続優勝を果たした。
9時50分から始まるというので、テレビをつけたら、開会前の状況から放送するという熱の入れようであった。
野球解説者の事前予想では、僅差の緊迫した試合になるということ、先制点を取ったほうが勝つということであった。
韓国の先発奉重根にはこれまで苦汁を飲まされているので苦しむだろうという予想であった。一番打者のイチローがヒットを放ったのは日本チームを元気付けるのに役立った。
3回に先制点を入れたのはよかった。ジンクス通り勝てるのかと期待を持たせる得点であった。イチローのセイフティバントが絶妙であった。
日本は、再三のチャンスを作ったが、あと一発欲しいというところで点が取れなかった。そのチャンスは、いつも城島が打者のときに回ってきた。しかし、彼は打てなかった。もし、彼が一発でも打っていればあれほど苦しむことは無かったと思う。
韓国の投手は、先発も、次の鄭現旭もよく頑張って、ここぞというときに踏ん張った。
日本の先発、岩隈は低めに珠を集める素晴らしいピッチングをして安心してみていることができた。
双方の投手がよかったので、緊迫感のある試合となった。
9回に登板したダルビッシュは、あと1球というところで同点打を打たれ、もうこれでおしまいかと思ったが、10回の反撃は見事であった。
イチローが、ファウルで粘った挙句、見事に2点打を放った。これほど劇的なシーンはめったに見られない。後でイチローが「神が降りてきた」と言ったが、まさにイチローに神が降りたのであろう。
それにしても韓国の監督があの場面でイチローを敬遠しなかったのが不思議である。何故ならその前の回で青木だったかを敬遠しているからだ。だから当然敬遠ありだと思っていたら、真正面から勝負を挑んできた。天晴れと言うべきであろう。侍ジャパンとの真剣勝負だったのだ。
WBCは韓国と日本というアジアの国のチームの決戦となったが、これは象徴的な出来事であった。アメリカやキューバなどの強豪を抑えての決勝進出であったからだ。
もう一つ。日本と韓国の間が野球を通して友好を深められたということだ。準決勝をかけた試合で日本が韓国に負けたとき、韓国チームはマウンドに韓国旗を立てた。日本を挑発する行為ともとられることであった。それを乗り越えての決勝戦であったと思う。
これからは中国チームも強くなるだろうし、オランダやオーストラリアも強い。WBCが更に面白くなることを願っている。
問題点は、WBCの運営で、MLB(大リーグ機構)が牛耳っていることである。試合の組み合わせだけでなく、金銭面でも不公平だ。MLBと大リーグ選手会が33%づつ取り、日本は13%しかないと言う。しかも、収入の半分以上は日本マネーだと言うのだ。
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