2024年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 旭山動物園物語 | トップページ |  江戸の人々の素敵な振る舞い »

2009年3月 1日 (日)

「お直し」はいいことだ

 26日の朝日新聞朝刊に、「不況だから 『お直し』」という記事が出ていた。世の中が不況になって、「お直し」が盛況だというのだ。東京の「ニット青木」という店には全国の百貨店や高級ブランドの店からお直しの依頼が一日40枚もあり、前年より3割から4割も増えたのだという。

 依頼者の客の「新品を買うよりも良品を大事に」したいという思いがあるようだ。

 「お直し」は、セーターなどだけでなく、アクセサリーにも及び、三越のアクセサリー売り場では店で売ったものでなくても受けつけているという。

 また着物の直し、時計の直しなども増えていて、三越では家具などの相談コーナーも設ける予定だとか。

 思えば、バブルに到る高度成長期には、経済の成長のためには使い捨てをしてどんどんと買い換えていかなくてはいけないと、「使い捨て」が美徳のように言われた。それで、まだ十分に使えるものでも捨てられた。ゴミの集積場には壊れていない自転車や家具や衣類などが山のように捨てられていた。

 日本に来た外国人はそれを拾って活用していたし、中国人の中には拾った物を国に送る人もいた。

 それがバブルがはじけて失われた十年になると、だんだんと人々の意識が変わって行った。地味婚が流行ったり、百円ショップが繁盛したりするようになった。

 そこへ今度の大不況である。使えるものは直して使おうという風潮に変わってきたのだろう。

 考えてみると、戦前と戦争直後までは、直せるものは直して使っていた。鍋釜でも「鋳掛け屋」というのが回ってきたし、下駄などの履物も修理をして使っていた。足袋や靴下も破れたら繕って使った。母などはいつも繕い物をしていたものだ。

 セーターでも母の手作りで、女性は井戸端会議をしながらでも手には編み棒を持って編み物をしていた。

 直せるものは何でも直して使うというのが当たり前であったのだ。

 だから経済成長が駄目になったかというとそうではない。日本の経済は着実に成長したのだ。

 この大不況を機にもう一度生活の仕方を見直して、物を大事にしながらその中で内需を拡大して行くことが大事だと思う。物を大事にすることはエコロジーであり、地球環境を守ることにも繋がるのだ。

 

 

« 旭山動物園物語 | トップページ |  江戸の人々の素敵な振る舞い »

社会問題」カテゴリの記事

コメント

 日本はおっしゃるように「捨てない文化」でしたね。江戸時代には、工夫をしてトコトン利用した生活だったそうですが、その名残が戦前まではあったように思います。
 戦後の経済成長とアメリカナイズの過程でそうしたよいことが悪いこととみなされるようになってしまいましたね。
 ケニアのマータイ女史が広めてくれた「もったいない」をもう一度復権させなければと思います。

戦後、高度成長時代「捨てる文化」を主張する生活評論家などが活躍して、その頃から人々の意識も変わっていったように思います。
それ以前、日本の文化は「捨てない文化」だったような気がします。
お料理やさんの食材にしても、京都の鱧料理のハモの皮の酢の物、鮎を食べれば、骨を洗って骨揚げにして出してくれたり、鯛の目玉煮とか、かえってそれが珍味だったり。着物も傷んでくれば、良い所で袋物や小物を作り、最後まで使っていました。
捨てない文化は愛情、感謝、思いやり、創造、それに最も良い事は頭を使い手を動かしそれに依って若さを保つことでしょう。
私はシニアクラブの会長をはじめ6年間ボランティアしましたがその間、各家にある端布や牛乳パックなどで様々な物を作ったり、ジャムを作ったり、出席者はとても元気で、相当高齢の人もいましたが生き生きとしていました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「お直し」はいいことだ:

« 旭山動物園物語 | トップページ |  江戸の人々の素敵な振る舞い »