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2009年3月14日 (土)

どうやって生き延びる?ホームレス

 湯浅誠氏は、「いろいろな手立てを尽くしてどうにもならなくて、しかも、自殺しなかった人がホームレスになる。」という意味のことを言っている。

 そのホームレスが生きるためにできることは、”アルミ缶集め”であるが、頼りとするアルミ缶の値段が経済不況で急落したままである。

 以前にも書いたが、友人の知っているホームレスKさんの話の続きである。友人は最近Kさんに出会ったので話を聞いたそうである。それによると、Kさんはアルミ缶を集めて売りに行ったが何と100kgもあったそうである。

 それが幾らで売れたのかと尋ねると、3000円だったそうである。1kgが30円の計算なのだそうだ。Kさんはこまめにメモをつけていて、それだけ集めるのに実働38時間だったそうだ。

 3000円÷38時間=78.9円

 つまり、時給にすると約79円にしかならないのだ。なにしろ100kgの空き缶を集めるには6025個も集めなくてはならない。大変な労働だと思う。Kさんはそれだけのアルミ缶を3日かけて集めたのだと言う。一日平均12時間半かかって、2008個集めたことになる。

 アルミ缶を集めるのも他のホームレスとの競争になるだろうから、12時間半もかかるのだと思う。

 定額給付金は12000円だが、アルミ缶400kg分である。約24100個分だ。ホームレスには有難いだろうと思うのだが、果たして彼らに行き渡るのであろうか?

 TVで見たところでは、ネットカフェなどに住所がないと渡せないと言っていたから、住所不定のホームレスは貰えないのではないだろうか。

 定額給付金が馬鹿げていることは以前にも書いたが、2兆円もの金があればいくらでもホームレスをなくせる筈である。

 食べることすらままならない日本のホームレス。政治の貧困も極まれりだ。

 ※竹中平蔵氏は、小泉内閣の経済担当大臣になった時、幻冬舎から出した著 書に「努力をした人が報われるのは当然だ。そうすることが大事だ。」と書いた。彼の念頭にあった努力をした人というのは、一生懸命に金を儲けた人のことで、その人たちの税金を少なくするのが大事だと言ったのだ。

 世の中には幾ら努力をしてもどうにもならない人がたくさんいる。その代表例がホームレスだ。湯浅氏が指摘するようにいろいろと頑張ったがどうしようもなかった人たちなのだ。

 湯浅氏が言うように、真ん中がくびれた瓢箪型の風船の上の口の方(金を儲けた人々)が竹中氏の言う努力をした人で、下の大きく膨らんだ部分(落ちこぼれや落ちこぼれかかった人々)は自己責任なのだ。

 竹中平蔵大臣が小泉首相とタグでやった結果がどうなったかは既に証明された。

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腹が煮えくり返るおもいで読ませていただきました。

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