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2009年2月18日 (水)

映画「ふるさとをください」

 ふるさとをくださいという映画を観た。ジェームス三木の脚本で、主演は大路恵美とベンガル。大路が素敵である。

 ―ーアラスジ――

 統合失調症などの精神疾患の人々の施設と作業所が、住民の反対運動を押し切って、和歌山県の紀ノ川沿いの田舎町(映画では花房町)に作られたことで住民との対立が深まる。皮肉にも、反対運動のまとめ役の娘が故郷に帰ってきて、偶然その施設とかかわりを持つようになる。そして、施設のケースワーカーと恋におちる。結婚をしたいという申し出に父親は激怒して、娘は家を出るが、父親はうつになってしまう。一方障害者同士の結婚問題も進展する。折りしも精神障害者が事件を起こしたというTVニュースから、町民を守ろうという集会がもたれる。そして・・・・劇的な終末へ。

 紀ノ川の美しい自然がこの物語を彩る。「ふるさとをください」というのは、ふるさとを失った施設の人たちも住人として受け入れて、ふるさとを分けてやって欲しいという願いが込められているのだ。

 ジェームス三木の脚本は、統合失調症に関連して起きる問題をわかりやすくまとめている。欲を言えば、統合失調症そのものについても突っ込んであるとよかったとは思う。

 統合失調症は、以前は精神分裂症と呼ばれていた。如何にも人格を無視した病名であった。そのためにやたら恐怖感を人に与え、端から拒否反応を示す人が多かった。また、精神病院に閉じ込められ人権無視の扱いを受けていた。

 統合失調症についての研究と脳科学の研究の進歩は軌を一にしていて、1990年代以降に大きな進展を見せるようになった。

 今では、誰でも罹りうる病気であり、治療法も進んで来ている。しかし、映画の中でも言っているように、日本ではまだまだ世間一般の見る目は厳しく、理解されていない部分が多い。 まさにこの映画のような状況が見られるのだ。

 小泉・竹中構造改革の負の遺産として、精神疾患を患う人が急増してきた。有名人も含めて”うつ”を始めとする心の病が広がっている。それは、脳の伝達機能の異常が原因であり、特定の人が罹る病気ではなく、誰でも何時でも罹る病気なのだということを理解すべきである。

 大事なことは、社会が暖かい目で見て接し、病が進まないように、あるいは治すことを助けるように、仕事に復帰できるように見守ることである。

 この映画「ふるさとをください」は、市中の映画館で上映され多くの人に見てもらいたいと痛切に思った。

http://www7.ocn.ne.jp/~ichibaku/data_movie.htmlPhoto

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