HILTON 和食の「源氏」でランチ
机の引き出しからクーポン券が出てきた。見ると、1994年の日付のHILTONのクーポン券であった。娘から貰ってそのまま忘れていたのだ。どこにも有効期限を書いてないのでそれを持って妻とHILTON HOTELへ出かけた。
コンサージュで使えるかどうかを確認したら使用できると言った。ロゴを見て「これは古いロゴです。1999年に新しいロゴに変わりました。」と珍しそうに言った。
2階の世界料理のビュッフェに行くと、「本日は予約で満席でございます。一階の喫茶でも同じようなビュッフェをやっておりますが・・」」と言った。
一階に行くと、そこも予約で満席なのだという。仕方がないので3階に行った。中華料理と和食があった。和食のほうがいいのでそちらにした。
「源氏」というレストランで、天麩羅席は満席だがレディース席は空いているというのでそこに決めた。
テーブル席で、客は私たちだけであった。
メニューには2850円の松花堂弁当や単品や10000円以上もするコースもあった。私たちは「藤壺」という3500円のコース料理にした。
まずお絞りと番茶のようなお茶が運ばれた。ついで先づけが出た。一番目の写真のようにガラスの変わった器にナマスなどがちょっぴり入っていた。赤いのはラズベリーだ。
次に、下の写真のようなカトレアをあしらった盛り合わせが出た。一つ一つを味わいながら口に運んだ。
次第に客が 増えてきて席が詰まった。外国人も来た。
男のスタッフや和服を着た女性スタッフもいてお茶の継ぎ足しも頻繁にしてくれた。
三番目は、大きな丸い皿に盛ったサラダのようなも
の で、マグロ、タイの刺身に野菜のサラダを混ぜてあり、妻はこれが一番おいしかったと言っていた。
このような造り方の刺身は初めてであった。味はよかった。
次は、餅のようなものの中に餡として詰め物が入れてあり、口ざわりがよかった。妻は、これもいいと言っていた。
次が、きれいな大きな器に、オレンジを入れて、その上にサーモンを載せ、きのこ類をあしらってあった。私は、これが一番いいと思った。オレンジのこのような使い方は初めてであった。
次は、天麩羅でフキノトウやカボチャなど野菜の天麩羅であった。
次が、ごはんと味噌汁と漬物で、味噌汁には豆腐とワカメが入っていた。漬物は菜と大根と沢庵。
最後にデザートが出た。お茶は緑色の煎茶で変わった。果物はメロンとパイナップルとイチゴで饅頭の仲間は見本の中から選択できる。そして器には汁粉。
食べ終わったら、黒い服を着た女性のスタッフが来て、「料理をお出しするのが遅くなって申し訳ありません。」と謝った。「お詫びにコーヒーでもお出しいたしましょうか?」ときいた。私たちは急ぐことはなく、ゆっくりと食べられたのでお構いなくと言ったが、コーヒーをサービスしてくれた。
静かでなかなか行き届いたレストランだと感じた。
クーポンで支払うときに、「15年間の利子はつかないのですか?」と冗談を言ったら、「それはつきませんけれど、ポイントをおまけして差し上げました。」と言った。
今の金融・経済危機のときに、HILTONのレストランが満席になるほどの客がくるというのはどういうことなのかと思った。二極分解をしているのだということを実感した。今でも高級品が売れるというし、高いレストランに客があるというのは、金はあるところにはあるのだと思った。
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日本の国策がアメリカ一辺倒のような気がして、いつも心配でいました。2006/07/18のブログに遠交近攻を。2007/02/27には安全保障のジレンマと憲法九条をかきました。近くの国々と友好を結び、知り合う事が大切だとおもっています。
25年程前になりますか北京で国際学会(建築)があり、夫について中国へ行きました。中国は建築ブームでドンドンビルを建てていました。耐震的に日本では考えられないような建物で質より量、しかしそのすざましいエネルギーは感じました。
その頃中国から留学生が夫の研究室に来ていて、我が家にも来て、相談に乗ったりしました。
立派な青年でした。
其の後10年ほど前友達と上海、蘇州などに行きましたが、上海の変わり様はいぜんを思うと目を見張るようでした。 兎に角中国は大国で日本としても重視しなければならないと思います。
投稿: maron | 2009年2月 8日 (日) 02時59分
ヒルトンのお食事楽しく読ませていただきました。 種々の事象の中で生きる人間は日常に埋没して、知らないうちにバランス感覚を失っている時があります。
日常性から離れて非日常性の時間を持つ事も必要だと思います。
二極分解していると言うより少し贅沢をして自分のバランスを取っているのかも知れません。
投稿: maron | 2009年2月 6日 (金) 23時10分