晩酌しながらメタボリックシンドロームを克服
晩酌をしながら金をかけずにメタボリックシンドロームを克服
1.現在の状態
若いときには169cmあった身長が今では164.8cm(2008年6月2日測定)に縮んでしまった。整形外科医の話では背骨のディスクが薄くなるからだという。体重は、2007年の1月以来61kgから62.5kg辺りを横這いしている。2007年10月の血液検査では全て正常値であった。血圧は上が120以下、下が70前後で、体脂肪も14前後である。
2.メタボリックシンドロームの宣告
2006年の4月に、かかりつけの内科に行き血液検査をしてもらった。その時に医者が「おへその周りを測りましょう。」と言った。看護婦さんが測ったら87cmあった。先生は、「高脂血症だし、コレステロール値も高いからメタボリックシンドロームですね。85cm以下にしないといけませんね。」と言った。テレビや新聞でメタボリックシンドロームという言葉が出始めた頃で、それで医者が腹囲を測ったのかもしれなかった。
その後NHKや民間テレビでも特別番組を放送し騒ぎだした。そして、成人病予防の一環としてメタボリックの検診が加えられることに成った。
実は、高脂血症はもう10年以上前から続いていて、毎年血液検査をする度に医者から注意されていた。しかしながら一向に改善できなかったのだ。そこで、私は、今度こそ克服しようと一大決心をした。
3.高血圧の克服
私の生活習慣病との戦いは前段と後段に分かれる。前段は高血圧の克服であり、後段がメタボリックシンドロームの克服である。
A.ジョギングで血圧を下げた
私は、もともと血圧が高い傾向にあり、勤めていた頃は毎年の定期検診の度に150~90辺りの数値で、医師からは「血圧が高いから塩分を控えめにするように。」と注意されていた。エアロビクスなるものが日本に紹介されたのが30年ぐらい前のことであった。有酸素運動が健康によいということであったが、エアロビクスといっても今のような激しいダンスや運動ではなかった。 その後、有酸素運動としてジョギングがよいということで、京都大学の霊長類研究所の久保田競教授などが自分の体験を元に本を出してよく売れていた。私もその本を買って読んだ。有酸素運動を続けると血圧が下がるらしかった。それで、40歳代の後半頃からジョギングを始めた。
私の家から2.5kmぐらい行った所に瑞穂グランドがある。そこに行く途中には桜の名所の山崎川が流れている。ジョギングにはもってこいのコースである。往復で約30分の道のりだ。不惑の歳になって始めた英語会話の勉強のためにラジオ英語会話を録音したテープを聴きながら走った。一挙両得であった。
名古屋は雨が少ないのでほぼ毎日走ることが出来た。4、5年続けたが、その間、血圧は正常値に納まっていた。
B.ジョギングをやめて高血圧の薬を飲む
ところが、ジョギングで膝の関節を痛めてしまったのだ。それはある日突然に起こった。今でも覚えているが、山崎川の途中にある、名古屋市衛生研究所の辺りまできたときに、急に膝に痛みが走り走れなくなってしまった。見ると膝が膨らんでいた。痛くて走れないのでジョギングを断念しなければならなかった。その当時は、いずれは42.195kmのフルマラソンにも挑戦しようという夢を持っていたが桜のようにはかなく散ってしまった。
その頃はジョギングが全盛で、ジョギングをしているときにたまに歩いている人を見ると、歩いて効果があるのかと思っていた。それで、走れなくなっても歩こうとは思わなかった。
ジョギングをやめるといつの間にか血圧が高く成り出した。ある日のこと、行きつけの眼科で血圧を測ったときに185~100もあると言われた。びっくり仰天し、早速帰り道に薬局に行って1万円ほどだして血圧計を購入した。
それ以後毎日血圧を測定しノートに記録することにした。血圧は高いままなのでとうとう医者に診てもらうことにした。知り合いの紹介でちょっと遠い所にある内科に行った。医者は血圧を下げる薬を処方してくれた。評判の医者なのでいつも1時間以上待たなくてはならなかった。その内科には2年余り通った。
C.ウオーキングで血圧を下げる
あるとき薬に頼ってはいけないと思い始めた。そこで薬を飲まずに自力で血圧を下げる決心をした。
その頃、ジョギングは膝を痛めるとか心臓麻痺を起こす危険があるとかの指摘がされるようになり、健康法としてはウオーキングが推奨され始めていた。それでおそるおそるウオーキングを始めた。走ることは出来なくても歩くことでは膝は何ともなかった。ウオーキングでは膝に負担がかかることが少ないのだ。
コースはジョギングと同じで瑞穂グランドまで歩いた。ジョギングのおよそ倍近くの55分余りかかった。始めのうちはジョギングと違い時間がかかるので面倒な感じがした。
ウオーキングを始めて2年余り経った頃からだと思うのだが、血圧が低くなって来たのが分かった。WHOの当時の基準であった135~90に収まるようになった。しかし、その内にWHOの基準が130~85以下に改定された。しかし、ウオーキングを続けているとその基準もいつの間にかクリアできた。膝はたまに痛むことがあったが、整形外科で塗り薬をもらって数回塗ると治った。
ものの本によると年をとると血圧は下がる傾向にあるそうだが下がりすぎるのもよくないと書いてあった。年のせいかどうか現在は110台~70台のことが多い。
4.高脂血症の克服
A.気がつけば今でいうメタボ
そういう訳で、高血圧は薬を飲まずにウオーキングで正常値にできたのだが、今度は肥満傾向と高脂血症になった。その頃はまだメタボリックシンドロームという言葉はなかった。体重も重いときには72kgぐらいあり、ウエスト90cmものズボンを買ったこともある。
原因は明らかで、晩酌をし、よく食べることであった。私は、食べることが大好きで、蛇や蛙などのゲテモノは別として何でも食べたくなるのだ。だから旅行に行くと出たものはみんな食べてしまう。特に海外旅行に行くと珍しい食べ物があるし、必ず3kg以上体重が増えることになる。
高校の頃は52kgしかなく、海水浴で友人と写した写真を見ると、医者の息子の友人はいい体なのに、貧乏教師の息子の私はガリガリに痩せている。そんな私が太りだしたのは、30歳をすぎたあたりからである。妻の手料理が上達したことと夕食には5、6品ついたものを全部食べたからである。気がつくと体重が13kgほども増えていたのであった。40歳を越すと更に太りだしたという訳である。
B.先ずは一日2食に
体重を減らし、中性脂肪やコレステロールを減らすことは、脳梗塞や心臓麻痺や糖尿病などの生活習慣病にならないためにどうしてもやらなければならないことであった。そこで高脂血症を治すために、2005年の暮れ頃から一日に2食にすることにした。ブランチと夕食である。
また、2006年2月頃には、インターネットで簡単にカロリーを計算できるサイトを見つけ食べたもののカロリーの計算をしたこともある。それでも、体重はなかなか減らなかった。そして、始めに述べた2007年の4月に至るのである。
C.三冊の本の共通点は?
医者からの警告で一大決心をした私は、その頃ベストセラーになっていた「病気にならない方法」(新谷弘美著)と「朝食をやめて健康になる」(渡辺正著光文社)あと1冊の本(書名は忘れた)を買ってきて読んだ。そして共通している部分をとりだした。
① 一日2食 ②玄米を食べる ③よく噛む ④水を飲む ④肉や卵は少なくし、魚や野菜や海藻を食べる ⑤ウォーキングなどの運動をする ⑥間食をしない
などであった。
D.昆布と酢と玄米と
5月に妻と北海道に旅行をしたのだが、日勝峠にある清水ドライブインで「さらさら日高昆布」というのを売っていた。うたい文句は、「コップ一杯の水に昆布を5cmぐらい切って一晩漬けておいて翌朝飲むことにより高血圧や高脂血症が改善する」というものであった。値段も手ごろだし試しに買って帰った。「1ヶ月続けて医者に行き血液検査をするとよい」とも書いてあった。
昆布を買って帰ってから毎朝ウオーキングに行く前に昆布水を飲み、同時にミツカン酢が出している「蜂蜜梅酢」というのを買ってきてウオーキングの後に30ccをコップ1杯の水で薄めて飲むことにした。この日高昆布は優れもので、水に漬けると面積が3倍ぐらいに広がる。昆布水を飲んだ後は冷凍をしておいて佃煮にするのだがこれがおいしい。年末と夏にセールがあるのでその時に知人と共同購入をしている。
6月に鎌倉に行った帰りに富士川のサービスエリアで玄米を売っていたのでそれを買って帰り、それを機にパナソニックの炊飯器を買って玄米を食べ始めた。玄米はふっくらと炊けておいしい。玄米がいいのは、胚と糠の部分を食べることだと思う。とりわけ胚には生命の源である核酸など大事な成分を含んでいるのだ。
E.譲れないものそれは晩酌
私がメタボリックシンドロームを克服する決心をしたときに譲れないものがあった。それは「晩酌」である。晩酌は10月から4月ぐらいまでは酒を中心に飲み、夏季に発泡酒などを飲んでいる。酒なら正2合(360ml)焼酎は一合、発泡酒類は350ml缶を2本である。最近はビールが高いので第4のビールが多くなったが。
我が家のブランチは、6枚切りトースト1枚、副食としてサラダやハムかソーセージ、コーヒー、果物で、私だけ自家製カスピ海ヨーグルトを200ccほど食べている。夕食は、主に玄米食、味噌汁、野菜類、根菜類、肉か魚類、自家製昆布の佃煮、果物である。
毎食後には、ビタミンB,C,E,ミネラルのサプリメントを飲んでいる。間食はあまりしない。
体重は7ヶ月ぐらいで7kg余り減少した。それ以後は一定の重さを保っている。高脂血症も半年ごとに検査しているが、一年後には克服できていた。
一体何が効果的であったのかは特定できていない。2006年4月以前と異なるのは、
① 昆布の水(200ml) ②蜂蜜梅酢(30mlを180mlの水で薄め) ③玄米 ②1日2食
共通点は①ウォーキング(5km/55分) ②サプリメント摂取(B,C,E,とミネラル)
である。これらが総合的に効果を上げたのだとしか言いようがない。
5.終わりに
メタボリックシンドロームは、高齢者の健康診断項目に入ったし、企業などでも真剣に取り組みだした。欧米人に比べれば、日本人の肥満は大したことはないのだが、成人病予防という点からは太るのはよくないと思われる。最近読んだ「すきっ腹ウオーキング」という本によると、やはり1日2食を勧めており、空腹で運動や仕事をするエネルギーは体内に十分蓄えられているという。空腹により脳に血流が行き、脳もよく働くという。また、戦争中や戦後の食料難の頃には成人病などなかったそうだ。ペットは今や人間並みの成人病で苦しんでいるというのに、野生動物は、必要なだけしか食べないが十分に活動的である。そして病気にもならない。
朝食を摂らないとまるで罪悪のように言われるが私の経験からも朝食は必要ないと断言できる。運動としてウォーキングをするのは、金がかからず、手軽だからである。
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有難うございます。貴女の前向きな姿勢にはいつも感銘を受けております。これからもよろしく。
投稿: らら | 2009年1月 8日 (木) 21時13分
ブログ開設おめでとうございます。
誰もが共感できるご意見に拍手をおくります。どうぞ、いろいろな世代の方々に為になる情報を発信して下さい。楽しみにしてます。1に健康、2に勉強と、思ってます。
投稿: 洋子 | 2009年1月 7日 (水) 13時10分