金融・経済危機と中国農民工の悲劇
今朝の朝日新聞は、「農民工 凍える春節」という記事を載せた。
旧正月で祝う中国では、1月26日の春節は一年で一番大事な時だ。都会に出稼ぎに出ていた人たちも故郷の村に帰る。この日を楽しみに一生懸命に働いてためた金を持って、お土産を用意して帰るのだ。
ところが、今年の春節は様変わりだ。働いていた工場などが倒産してしまった人が続出している。中国政府の発表では、失業者1400万人だという。
切り詰めて貯めた金を持って取り敢えずは故郷を目指すのだが、そういう人たちを狙う強盗や盗人が続出しているのだという。
貴州省貴陽のバスターミナルでは毎日30件以上も強盗事件が発生しているそうだ。1600元と荷物をすっかり取られた人や6年ぶりに故郷に帰るため貯金した2万元を取られた人の話が紹介されている。
2万元を取った人は、自分たちもやられた人だという。
昨年もNHKスペシャルでこのような強盗のことを取り上げていた。今年は更に酷くなっているのだろう。
被害にあった人たちの心中を察すると胸が痛んでたまらなくなる。
元はといえば、ウオール街の金儲けに端を発した世界金融・経済危機が善良な人々を苦しめ、犯罪まで犯させているのだ。
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